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脳筋乙女の異世界花道  作者: 藤沢正文
第11章 変身!?ヒキニート!! 〜32歳童貞無職、趣味は正義の味方〜
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流浪人、正義の味方と出会う?



 テオドリグとか言う貴族(ぼんぼん)に監禁されていた少女達を成り行きで助けた私たちは、シラクイラ郊外にある教会の敷地内にいた。



「助けて頂き、ありがとうございます!」



 監禁されていた少女の中で一番年長であろう少女が私たちに向かって頭を下げお礼を述べた。



「礼には及ばない。困っている人々が入れば手を差し伸べる、英雄(ヒーロー)として当然の事をしたまでだ」



 (くだん)のコスプレヒーローは、TVの向こう側で戦いを繰り広げていたヒーロー達の例に漏れず、当たり前の様にこそばゆい返事を返している。


 そんなやりとりを遠目から眺めていた私にアイラが耳打ちしてきた。



「ねぇ、カオちー。一周回ってアレなんかヤバくない?」



 窮地を救われた少女達からすれば、彼は本当の意味で英雄(ヒーロー)なのだろう。


 しかし、彼が『別の世界』の作り物(フィクション)英雄(ヒーロー)と知っている私たちからすれば、彼の存在自体が至極怪しいのだ。


 鑑定スキルで彼のステータスを確認しろとアイラが急かすので、私は仕方なく彼にスキルを使用した。


「ほんじゃ、『鑑定』ッ!」




 【名 前】 エイジ=オクノ

 【年 齢】 32

 【職 業】 《異世界から来た英雄(ヒーロー)

 【状 態】 《スキル使用中》

 【レベル】 13

 【体 力】 《500》

 【魔 力】 《200》

 【攻撃力】 《500》

 【防御力】 《450》

 【俊敏性】 《500》


 【スキル】

 アイテムボックス 異世界会話 Lv.2 鑑定 Lv.4

 

 【ユニークスキル】

 《英雄願望(なりきりヒーロー)》 

 《英雄補正(ヒーローほせい)


 《英雄(ヒーロー):ク◯ガ(マイティフォーム)》

 《装備:なし》

 《必殺技:マイティキック》




 彼のステータスを確認して、私は唖然とした。



「何やねんこれ。反則みたいなステータスやんけ! しかも『必殺技』とか持ってるしッ!」


「……カオちーも十分反則級のスキル持ってるじゃん……ってゆーか、これがアレのユニークスキルなんじゃないの?」



 アイラに言われてもう一度確認すると、ステータスの所々が色が変わり光っている事に気が付いた。



『そう、これが私のユニークスキル『英雄補正(ヒーローほせい)』の能力です』



 突然会話に入って来たコスプレヒーローに、私たちはすぐに彼と距離を取った。



「そう警戒しないで下さい。見た所、同郷の、こちらの言葉を借りるとすれば、『ストレンジャー』の同志ではありませんか」



 …………。



 仮面に覆われている為、コスプレヒーローの表情は伺えず、更にその声色からも何を考えているのか分からない。


 そんな彼に私たちはより一層警戒心を高めるのだった。



【スキル解説】


英雄補正(ヒーローほせい)


 エイジ=オクノのユニークスキル。


 エイジ=オクノのもう一つのユニークスキル『英雄願望(なりきりヒーロー)』によって

 英雄(ヒーロー)に変身した際に、ステータスなどをより英雄(ヒーロー)らしい状態に補正するスキル。


 但し、変身していない状態では使用する事ができない。



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