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11-3 リル君当惑する

「だから、いいんすよって」


 首府の、改装と改築中の駅の改札の前で、一組の男女が口論になっていた。とは言え、それは端から見たら、痴話喧嘩程度にしか見えない。男の方は、大きな荷物を抱えている。


「いや、悪いと思ってるわ。でも、どうしても、お願いしたいの」

「レベカさん混乱してるよ」

「してないわよ」

「だから、レベカさんの頼みだったら、俺は行きますって」

「あたしの頼みだから、ってのは、問題があるのよ。あくまで、番組の」

「でも知りたいのは、レベカさんでしょ」


 ゾフィーはむ、と口を閉じた。


「前首相の息子が現在どうなってるか、ってドキュメンタリーを組もう、って言ったところで、結局はあなたが知りたいんでしょ?」

「そうよ。あたしが知りたいのよ。だから何とでも言ってるんじゃないの。だからわざわざそんなことのために君を飛ばすのは、悪いかな、と」

「理屈になっていないってば、レベカさん」


 ふう、とリルは頭を抱えた。

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