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俺、異世界なう。~理系男子徒然日記~  作者: 糖類ゼロ
第1部:異世界転移編
8/51

第6話:異世界で初めての魔法に感動しました。

評定 4.7、PV 1149、UA 455。

評価とアクセスをしていただき、ありがとうございます。


本日、8月19日の22時45分。第6話が出来ましたので投稿します。

――――――――――

【サトー|《佐藤》・ソーマ|《蒼真》・ヴォルフマン】

種族:平行世界Ⅲ太陽系地球人 [真人(ヒューマン)]

性別:男

年齢:17 [アルナイル新暦217年 7日7日 生]

身長:184cm

体重:86kg


固有技能:不明

獲得技能:不明

所有アイテム:軽ワゴン車(アイテムボックス) [状態/一部損壊]

――――――――――




『ほう…』


俺のIDカードに目を通した虎人の衛兵が、意味深な反応をする。


『お前も見てみろ』

『…ああ』


虎人の衛兵が、隣にいた真人の衛兵に俺のIDカードを見るよう促す。


『…ほう』


俺のIDカードに目を通すと、こちらの衛兵もニヤリと意味深な反応をして、カードをしまうよう俺に指示する。

とても気になるが、何なのだろうか?

もしや、記載に何か変なところがあるとか?


「あの…、すみません! 俺のデータ、何か変なところがありましたか…?」



『ああ、特には問題ない。特には…なあ?』

『そうだな。特には』



二人とも何なんだ…!

特にはの“は”の部分に、何か引っ掛かるモノを感じるんだが!

…俺の不満を察してだろう、虎人が話を続けた。


『なに、この系の地球人が転移してきたのは久々なのでな。問題ない。気にするな』


え~? 本当かよ!

納得はいかないが、俺は、そういうものなのだろうと割り切ることにした。

この世界の事情が全くわからないし、これ以上考えても無理っぽいからな。

「…そうでしたか」

俺は諦めて、それ以上考えるのをやめた。


『クロード殿、これから交代の者を呼ぶので』

『ああ、宜しく頼む』


真人のほうが、虎人を“クロード”と呼んだ。


お、虎人のほうの名前はクロードか!

虎人の名前がわかって、俺はホッとした。


俺は初対面のひとの名前を呼びたいとき、“あなた”とか“きみ”とか色々な呼び方があるのは、正直なところ戸惑ってしまうのだ。

英語は、“You”(キミ:あなた)“You(キミ達:あなた達)だけ。

ドイツ語は、“du”(キミ)“ihr”(キミ達)“Sie”(あなた:あなた達)だけ。

同じく、日本語も主語がシンプルだったら良かったのに!




ところで…。


真人の衛兵はなぜ「交代の者を呼ぶ」と言ったのだろう?

何かあるたびに一人が移動してしまっては、城門の守りが薄くなるし、どうかと思う。交代要員が近くにいるかというと、それらしき人は見当たらない。

ここ(城門)から動かないで、どうやって交代の衛兵を呼び出すのだろうか? …謎だ。


そんなふうに俺が疑問を解こうと色々と思考しているなか、彼は腰にぶら下げた袋から鶏卵サイズ(直径5cm位)の透き通った薄青い玉を取り出した。


『では、始めます』


真人の彼が【魔導機器起動(アクティベート)】と唱えると、玉がうっすらと輝き始めた。そして次に【念話(テレパス)】という言葉を口にすると、玉の中から複雑な紋様の魔方陣が飛び出し、ホログラムのように空中に展開した。



「凄い…」


初めて見た魔法。

地球じゃ、魔法なんて空想の産物以外の何物でもない。

でも、この世界には当たり前のように魔法があり、当たり前のように使われている。

玉を耳に充てながら連絡を取りあう彼の姿を見て、俺は凄い以外の言葉が出ないくらいに感動した。



『クロード殿、交代の者と連絡がつきました。彼らが到着し次第、面談室に移動しましょう』

通話を終えた衛兵が、クロードに報告をした。


『了解だ。ありがとう』

『いえ、任務ですので』


クロードにありがとうと言われた真人の彼は、表情をあまり変えずにクロードに対して目礼だけして応えた。





――――――――――――





しばらくして、引き継ぎの兵士が来る。

2人の真人の兵士は俺に目礼して、持ち場へと移動した。



『それではヴォルフマン君、これからキミを面談室に案内しよう』

クロードが、気さくな感じで話し掛けてきた。

『なに、緊張する必要はない。尋問ではないのでな』

「はあ…」

リアクションに困った俺は、何とも間抜けな返事をしてしまう。

客観的に…アホだよな、俺。



クロードと真人の衛兵がまた、何か生温かい視線を俺に向けてきた。


俺は居た堪れなくなったので、2人に黙って付いていくことにした。






――――――――――――――――――――



残金:4537Ы(45370円)





読んでいただきありがとうございました。


次話は8月下旬のうちに仕上げる予定です。

お待たせしてすみませんが、よろしくお願いします!

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