潜伏生活する。4
地震に続いて猛吹雪です、ご注意くださいませ。
それでは、よろしくお願いします。
ウメカが襲われる前の話しをジャズたちに語って貰いましょう。
雪がはらはらと降る。
暖炉の炎が寒さを和らげる。
昼餉が過ぎ腹も落ち着いたころ。
「あれ?彼女居ないですか?せっかくお土産持って来たのに…。」
と、玄関の木戸があき若い男の声がジャズの耳に届く。
「おい!勝手に入って来るな!しかも、土産ってあれとそんなに親しかったか~?まあいい、報告しろ。」黙々とテーブルの上にある書類に目をとうしていた。
「あはは・・・、本人がいいと言ってましたし、ほら側にベーシャが居ますから気にして無いですよ。お土産おいときますね。」
玄関から台所へお土産を置きに行く。
そこで、ふと思った、玄関から入って直ぐに台所があり、その向かい側に暖炉のある部屋だ。
「って、先輩何処で寝て居るんですか!」駆け足でジャズの所に行く。
「はあ?」
駆け込み、必死な後輩に驚く。
ーうあああ、ウメカさん!先輩とおなっ、同じベットにいいいい!ー
と、焦る。
「不潔ですっ、あんなに小さいのに、犯罪です!!」
「なにを勘違いして、
は~ん、夫婦なんだから寝室は一緒だろ?」
どうやら、この男もウメカにほの字の様だ。
「なっ、なっ、それはっ。」お芝居だ!とは、ボロが出ない様に口には出せない、万が一に情報が漏れば全てが水の泡となる。
「そう焦るなよ、冗談だ。そうなったらベーシャに殺される。」
ベーシャとはネネのことだ。
「そうですかっ、良かった~。」
後輩のあからさまな表情に苦笑いするしか無い。
「防犯上、暖炉の前だ。」
そう、寝室にはウメカが休みネネがウメカの眠りを守る。少しでもそこに近づけばネネの殺気が身を刺す。
素晴らしい防衛力だ。
「そう、ベーシャって何か不思議ですよね、こう、利口過ぎっていうか?可愛く無い?」
ちなみに、ベーシャとは地球でいう所の犬にあたる。
「飛獣あたりも人間の思考を詠む、さほど変わらないだろう。」と、言うことにしたい、ちょっとぶざけただけなのにジャズの尻には見事な噛み跡が残ったのだ。
「お陰で、三日は椅子に座れねーし、寝れねーし、ブツブツ・・・。」
「?何言ってんです?ええっとですね、
報告します、狙い通りに動いてます。町に入っりましたので、恐らくこちらに来るかと。」
「そうか。なにが有ろうと、計画通りに行動しろ。
さあ、最後の仕上げに掛かろう。」
捕食者の殺気がそこに有り笑みを浮かべ、始まりの時が鐘を鳴らす。
有り難うございまた。
ウメカは興味が無い事には関心を持てませんので、歯抜けな感じを埋めて貰ってます。
ジャズの後輩のピアニッシモさんウメカが心配で胃が痛いそうです。「先輩のせいでまた、何か合ったらどうするんですか!」とジャズにいえないので、森の中で叫んでたりもしてます。