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モンスター モンスター4

よろしくお願いします。

長いです。(ーー;)視点が変ります。


早々に自分の仕事場に、帰りたいウメカの気持ちでいっぱいレス( ̄^ ̄)ゞ

少し昔の話しをしよう。



当時の私は家の近所にあった短大に入学し、卒なく大学生活を送り後は無難な所で就職するつもりで仕事先も決まっていた。だか、何を間違ったのか、夕方の大学でゲリラ豪雨が収まるのを待っていた時にけたたましい雷音が大学に響くと、女子大生たちの悲鳴と共に目の前が暗転した。少なくともこの時は「何だ、停電したのか」と言うくらいの認識でしか無く、まさか知らない世界に飛ばされたなど考えもしなかった。

私は一向に明るく成らない事に危機感を感じると、人の気配は無くて自分が何処に居るのかその感覚すら掴めなかった。そう、まるで地球を宇宙空間から眺める映像の様に、漆黒の闇の中でぷかぷかと浮くよに・・・。そんな感覚の中で、私は居た。

そして思考を巡らせば、そこに地球があるかの様に、見たことの無い惑星が浮かんでいた。この時は、呼吸はして居たのか、あるいは死んで居るのか感覚のわからない中で必死にもがき、声を上げた。悲鳴なのか何なのかわからないままにだ、何故なら、声など自分の耳に届かない。ただ、悪夢を観るかの様に必死に気持ちの悪い感覚から逃れようとした。ふと、錯乱しかけた思考がその惑星を捉えると、あらゆる音が私の聴覚に届き、それを認識しないまま意識を失ったのだ。


そう、スッと眠る様に・・・。


すると、どうだろう。

私の耳には、大気の蠢きが閉じていた瞳には光が、そしてさわやな空気を取り込もうと深く息を吸うと、静かに瞼を開けたのだ。

青い空に雲は流れゆき、辺りは木々が繁り生き物の鳴き声がした。そしておもむろに上半身を起こすと私は確信してしまった、ここは私の知らない世界だと、この時。何故なら、知らない惑星が昼間の月の様に青い空に浮かんでいた、大きな惑星が三つ。

そして、このまま死んで逝くものだと私は考えたのに、其れなのに世界は私に

違う結果を寄越した。

私の目の前に何処からか一匹の獣が現れた、ふわりと宙をだ。するとどうだ?その獣が地に脚を付けて私の目の前にやって来た、「お前何だ」そう聴こえた。

大きな白銀の狼、銀の眼。余りにも美しい、太陽の光が白銀の毛並みを輝やかせて、とても獣には思えない程に。生き物の有無をたしかめようと手を伸ばしてしまった。「あなたなに?」と。

これが私と世界が繋がり、そして私とネネの出会いだった。


そして、現在に至る。

「そうよ、静かに山の中で暮らす筈だったのよ!なのにどうして、今、私はお前などに殺されなきゃいけないの!」

私兵らしい数名の男に取り囲まれ、挙句に取り押さえられて、身分の高い中年男に見下されていた。

「どうでも良い、早く言え。息子から預かって要るものは何処だ?」

「何のこと?そんなの無いわ。何を勘違いして居るのかしらないけど、そんなに大事ならきちんと締まって置けば?」

「無礼者!!口の利き方に注意しろ!!」

と、

私兵らしい者が言う。

「人権を無視している人間なんかどうでも良いでしょ

!そんな事より、大事な書類って契約書のこと?若旦那様に預かってって言われたの思い出したわっ。あら、違った?密約書だっけ?それと、商談書と規定書だったかな?で、どれ?一杯あるんだけど?」

こうして、ウメカは見事に貴族の息子の父親に捕まって居たのだった、潜伏生活でなく囮捜査と言う訳でまたもや窮地に立たされるなだった。

ーさあさあ、吐くんだ‼

書類のが何なのか!ジャズの部下がその答えを待っているんだ!

さあ!答えろ!ー


「なに?そんなものまでもっているのか。全部、よこせ。」

腐りきった眼がウメカを見ていた。

「いいけど?あんなもんどーすんの?へーんなのっ。

寝室のチェストの一番上~の引き出し~!」

そういうと、差して広くない家だからすぐに分かり、私兵らしい者がひとりが捜しに行く。男がガタガタと音を立てて「有りました!」と声を挙げてこちらに戻って来た。

「・・・、これも、これも、これも、ちがう!!

どう云うつもりだ!!」

「だから~、言ったじゃない。何のこと?って。ああ、あれか~、思い出した!!コルステ・ロッル商会との?何だっけ?」

「それだ!何処だ!!」

「ああ、王宮?」

「ふざけるな!

まだ、王宮には行ってない、嘘をいうな、」

「あら、どーして?商談書と許可証は王宮にあるんでしょ?なにが必要何だっけ?」

「ふざけるな!

誓約書と許可書が王宮に在る、私の欲しいのは契約書と許可証だ!!」

「だって。

あ~、契約書と許可証?

成る程!王宮からの貴方との独占販売契約書と商会側の販売の許可証って事ね!」

見事にウメカの誘導にはまった。すると、逆上した貴族の息子の父親にはこう叫んだ。

「死ねええええええええええええ!!!」と




これで、ウメカの仕事は終わった。

そんなセリフを聞きながらしみじみと思う、「ここはわたしの知らない世界」だと、煌めく刄を見ながら「私の就職先は王宮だ、英国映画のボoドガールじゃ無い!!」と。

「ふふ、ネネ、助け、て?」降ろされる刄に思わず言ってしまった。きっと、このまま存在しなく成っても構わないと思うからだろうか。

「我との約束を違えるつもりか?君元梅花。」

それは、ネネの声と共に一瞬にして暗転した。

目の前には白銀の狼が居る。

「違うよ。ちょっと初めて会った時のこと、思い出したのよ。」

「なら、良い。我の愛しいウメカ。」

スッと頭をウメカの身体に寄せる。そうすれば、ウメカは大きな狼の頭を撫ぜ、抱きしめた。

「このままかえりましょ。王宮に、私の仕事場に。」

「・・・、ウメカ。我は狼と云う様な獣では無い、我はそなたと同じもの、」

何処と無く辛く聴こえる。

「ネネ、この前から変ね?やっぱり、お嫁さん見つけないとね!」

張り切って宣言するウメカにネネはうなだれるしか無かった。

『鈍い・・・ぞ、』と。




有り難うございました。

読んで頂いて感謝です☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆



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