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スパイさん?

申し訳御座いません。

遅くなりました。


少しでもこの話しが気になる方のために頑張ります!!



獣の人間との安全な距離は互いに視界に入らないのが良いのだが、これは野生の獣の事で飼い慣らされて居る獣はそれぞれで異なるなだ。




晩秋の昨今、太陽の熱を蓄熱した石のプレートに暖を取るウメカたちが羨ましい。なにしろ、80メートルほど離れた木々の影に潜んでウメカの様子を伺うピアニッシモがいた。それは丁度、ウメカが国王と話していた頃で静かに殺気を飛ばす獣に警戒しつつも寒さに耐えて居た。


『絶対に暴露てる!!』

獣の殺気の他にも感じるように成ったからだ。





「ピアニッシモさーーーん」


と、呼ぶ声がピアニッシモの胃を刺激した。


『ウメカさんの声だー!

なんか、色々と間違ったかも!死んじゃいそうだもん!』

ピアニッシモの耳に響く優しいウメカの声が邪悪なものに感じるのであった。








「お呼びですか?

ウメカさん。」

ピアニッシモはにっこりと微笑むと、すでにウメカの背後に獣たちが控えその眼がピアニッシモを捉える。

どうやら、クラリオンは居ないようだ。


「あんなところでは、寒かったでしょう?こちらで温まると良いわよ?」

「そう~ですね、わー、あったかそう!」

目が泳ぎそうになってしまう。

「少し、話したいと思ってね。



いい加減はきっりさせましょう?私、嫌いなのよ。こう、煮え切らない関係って。」

ふふっと、微笑む 。



ほんわかした雰囲気のウメカがそこには無く、代わりに鋭い眼差しがピアニッシモに注ぐ。

獣たちを警戒しながら、敷布の端に腰を降ろし生唾を呑んだ。

「パブロピカッソ帝国、のスパイさん?」

こうして、腹の探り合いが始まったのだ。

「よく分かりましたね、ウメカさん?

僕は貴方の素性の方が不思議で有りませんよ?どこの誰何でしょうか?」

ピアニッシモは大国のスパイである事は直ぐに分かったものの、その目的が解らなかったと、云うわけであった。

「私は見たままよ?

それより、貴方の立場が危ういのは知っているわよね、帝国に戻った所で命があると云う保証もないでしょう?


貴方の目的はなに?」

暫くの沈黙に、ウメカはそっとお茶を差し出す。

ゆやゆらと揺れる湯気に誘われるかの様に

ピアニッシモは差し出されたお茶を口に運んだ。


「目的は・・・、

貴方ですよ、完全に僕の好奇心です。

まあ、国に戻れば殺されるでしょう?ね。

だけど、貴方の方が面白いんだ!!

こんな思いは初めてで、飽きない!!

そう、調べてみたよ、貴方はどこぞの貴族に養子に入ってる事もわかった。本当、大変だったんだよ?」

ピアニッシモの口調が変わって行った。

「おや、ピアニッシモさん人が変わってますよ。


ねえ、ピアニッシモさっ」

「違う!!

コートソーだ!!」

グウウウウウウウ。

荒げる声に獣が反応する。

「そう?コートソー。

ねえ、死んで見ない?」

ー琴?

何でもいいわ、私も退屈ですもの。面白いことをしてくれないかしら?ー










ピアニッシモの行く末はいかに?!



バンバン!!

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