最後の1人
行列に並んでいる。
先頭からの順番は3番目。
そして、俺の後ろには更に2人。
俺を含め、並んでいる全員が血眼になって列が進むのを待っている。
ドアが開き、中から1名出てくる。それと同時に先頭の人が歩き出し、そこに入っていった。
あと1人。
さぁ、早く順番よ来てくれ。
振り返ると、最後尾の人が諦めて去っていく。
その判断、間違ってはいない。
俺も最後尾ならそうしていた。
だが、あと1人。俺にとっては最後の1人が進めば、希望が見える。
ここで抜ける訳にはいかない。
さっきとは別のドアが開き、また1名出てくる。それと同時に俺の前の人が開いたドアの所に入っていった。
早く、早くしてくれ。
限界が、近い。
1秒が1分にも感じる。
落ち着かなくなってくる。足踏みをしだす。
チラッと後ろを見てみると、俺の後ろの人はやけに姿勢正しくなっている。
わかる、俺もその気持ちは凄いわかる。尻に力を入れているんだろ?
水が流れる音。
次いで鍵が開く音。
ドアが開いた。
俺はドアが開くのと同時に歩き出した。
ドアから男性が出てくる。入れ替わるように、俺は中に入った。
あぁ、もう我慢できん
俺の腹も尻も限界だ。
便器を見る。
まて、さっき水が流れる音がしてたじゃないか。
「流れてないやんけーーーーー!」
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。




