第8話 たまには二人も悪くない
第8話です
5.5話のときの同僚が出てきます
月曜日の朝は、思ったよりも静かに始まった。
電車は混んでいるけど、三十代前半のOLとしては特に疲れるほどでもない。
今日も普通に一週間が始まる。特別なことは何もない。
でも、こういう平穏な日常が、たまに一番ありがたい。
午前中の仕事は淡々と進む。
メールを返し、資料を整理し、会議に出る。
特に大事件は起きないけれど、無事に回ることだけでも十分。
こういう日は、ランチタイムが小さな楽しみになる。
同期が「今日ランチどう?」と声をかけてくれる。
特に予定はなかったので、二つ返事でOK。
近くの定食屋へ向かう途中、少しだけ空が青く見えて、気分が軽くなる。
定食屋に着くと、いつもの席に座る。
私と同期、それぞれの注文を待つ間、ちょっとした雑談が続く。
「昨日のドラマ見た?」とか「週末はどうだった?」とか、些細なことばかり。
それでも、心地よい。安心できる。
ご飯が運ばれてくる。
定食は特別じゃないけど、ほっとする味。
一口食べると、午前中の小さな疲れが少しずつ和らぐ。
誰かと食べる昼ごはんって、やっぱり魔法みたいだ。
食べ終わった後、ちょっとした笑い話をして店を出る。
また午後から仕事だけど、今のこの時間があったから、乗り切れる気がする。
平凡だけど、こういう日も悪くない。
財布の中身は少し減ったけど、それ以上に満たされている。
出費は、気持ちの潤滑油みたいなものだと思えば納得できる。
推しは自分。
自分の機嫌は、自分で取らなくちゃね。
今日も主人公ちゃんはご機嫌のようです




