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国の状況と少女アリシア
アジェンダ王、黒の国は
国境では戦火で荒れたものの、国内では農業の開発、技術改良が進み、他の大陸との交易も盛ん
エルテア女王達の為に神殿が出来て、癒やし、慈善の治療に
戦火の被害者も含めた弱者救済も
だが、戦場では、あまり、容赦ないアジェンダ王
白の国では狂王となる支配者、宗主シューツオンのせいで、内乱も勃発、荒れ果ててゆく。
末弟フェルナンドは、まだ幼く、ただ、狂気の兄に従っていた。
アジェンダ王
彼、彼の心は枯れ果て、空虚だった…
だが、ある日
売られて行く、親の大罪で奴隷となっていた貴族の少女に道ですれ違い、出会う
「あの…」馬に乗り、アジェンダ王を見て戸惑う少女
「この少女、娘をどうする気だ?
私には分かる、王家に繋がる貴族の少女だ」アジェンダは問う
「親の大罪で幼い子供でしたが、奴隷となっていた者です」
「年頃になり、成長したので娼婦の館に売りに出されました」
「ほぅ、そうか、ならば私がこの少女を貰い受ける、お前達の希望の金を出そう」アジェンダ王は言った。