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悲劇後

幸福な時間、愛する人達との語らいに

皆で食べる食事の晩餐


そして、事件が、悲劇が起こった後には

誰もいない晩餐が続く

「皆、死んだ、二人の姫、妹も、母、エルテア女王」

「アラムもいない、彼も死んだから」


「アジェンダ王様、どうか、お食事を」


「久しぶりだ、老リュース公、体調は大丈夫か?」


「年寄りの私ですが、皆のお陰で元気です

それより、陛下、アジェンダ王様、貴方様が心配です」


「大丈夫だ、戦が待っている、可哀想なシルフィニア王女の仇を取らなくては」


「陛下」「妹のシルフィニア王女の首と遺体は戻りそうには無い」


◇ ◇

当時

末の兄弟の弟フェルナンドにとって

黒の国から訪れたシルフィニア王女は憧れだった。


「シルフィニア姫」

「御機嫌よう、フェルナンド様」


「今日も貴方は素敵です、青いペンダントに

長いエルフのような耳に付けた、青い耳飾りも素敵」


「まぁ、ありがとうございます、うふふ」


話し方、優しい声、仕草

艶やかな長めの黒髪に青い瞳


「お菓子を焼きましたの、食べませんか?」

彼女の手料理

アップルパイ、チェリーパイにチーズケーキ 人参パン、鶏肉とブロッコリーのミルクシチュー


時々、楽器の演奏に、一緒に読書に

兄ヴェントレと一緒にピクニック


お弁当や菓子、飲みものを持ち

楽しいピクニックの時間


兄と共に観劇も何度も


仲が良い兄、ヴェントレとシルフィニアが親しくなり

婚約した後も


彼女の小さな肖像画を手に入れ、大事に持って、それは今もなお、大事なもの 


彼女シルフィニア王女のくれた本に

ちょっとした小物の数々なども…。


仲が悪い長男、兄のシューツインの彼女シルフィニアに向ける、悪意の視線が気がかりだった。


そして、起こった


貴族の反乱事件に、加担した黒の国の関係者


父親ウィリアムの暗殺


それから、次にシューツオンの暴走、暴虐


シルフィニア王女の部屋に押し入り

彼女に乱暴した上、彼女の首を剣で刎ね


シルフィニア王女の首を城門に晒した。


◇ ◇ ◇


二番目の兄でシルフィニア王女の婚約者

ヴェントレは反乱を起そうとしたが、敗れ

黒の国に逃れ


後に、リュース公の一人娘と婚姻

婿養子の形で次のリュース公となる


目を閉じるアジェンダ王


あの頃の楽しい時間をまた、思い出す

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