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贋札事件

作者: 月尊優

 ある日の朝、出納官吏から窓用のお金を受け取る。触って違和感のある束の帯をずらして捌いてみる。

 これ、一番上と下の2枚だけ真券で他の98枚は贋札じゃないか。表面は古い方の諭吉さんだが、裏面が真っ白という粗末なもの。

「代理さん、これ98万円分が偽札でしたよ。警察署に電話して、追加で98万円お願いします」

「110番か?」

「緊急通報じゃないから、市内通話か、有線電話でいいです」

 市内通話といっても、ここは市じゃなくて町でしたが。

「これ、俺が弁償しないといけないの? 嫌だなぁ」

「警察署への届出は同額の謝礼金がありますよ。捜査に協力したらですけど。ですので、日本銀行ではなく警察です」


   *


 代理さんは捜査に協力していた為、結構時間をとられていた。職場としては居なくても支障はないのですが。

 出納簿へは「沚水出納員へ2,200,000円」に押印するところを。1,220,000円と980,000円の2行に訂正させてそれぞれに押印した。



----

根拠法令等:

 刑法152条 収得後知情行使等

 偽造通貨発見届け出者に対する協力謝金制度

この事件はフィクションですが、実際には別の詐欺事件が過去に起きていました。

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