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黒の執行者‐BLACK EXECUTER‐  作者: 黒陽 光
Chapter-03『オペレーション・スノーブレード‐Operation Snow Blade‐』
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第三章:Nobody Does It Better/03

 ――――で、それから少し経った後。

「ねえ戒斗、次はあっちの方行ってみましょっ!」

「分かったから、そう引っ張るんじゃないっての」

 どういうわけだか、戒斗は香華に秋葉原の街を連れ回されていた。

 あの後、ブリーフィングが終わった直後にマリアにこう言われたのだ。

『ねえカイト、折角だし香華ちゃんにアキバ案内でもしてあげなよ?』

 曰く、君はどうせ暇だろうから。

 そう言うあんたが案内してやれよ、と戒斗は言い返したのだが、しかし自分には無理だとマリアは言った。この後は琴音と遠隔サポートの機材についてちょっと話しておきたいことがあるから、と。

 ちなみに遥はそんな琴音が帰るまでの護衛に付くため、紅音はまた別件の用事が控えているからという理由で、同様に暇なんてないとマリアに言われてしまったのだ。

 つまり、あの場で唯一の暇人は戒斗だけだったというわけで。

 そんなこんなで……戒斗はなし崩し的に、香華のアキバ観光に付き合わされているのだった。

 だが実際のところ、戒斗が案内するというよりも……香華にあちこち連れ回されている、という感じだ。

 これでは観光案内というより、ただの付き添いと言った方が正しい。

 が、それならそれで別に構わなかった。本人が行きたい場所に連れていく方が、実はこういう場合だと一番正しかったりするものだ。

「戒斗、あそこって何かしら?」

「ん? あれは……ゲーセンだな」

「じゃあ、あっちは」

「あれもゲーセンだな」

「……なんだか随分と多いのね」

「これでもかなり減った方なんだぜ?」

「へぇ、そうなんだ……ん、じゃああっちの方に行ってみましょうか!」

「はいはい、仰せのままに」

 最初は定番の秋葉原駅の前から始めて、今は中央通りをぶらり気ままに歩いている。

 そんな街中を歩く香華はどこか落ち着きない様子で、目をぱちくりさせながら街並みを眺めるその顔は……見るもの全てが珍しくて仕方ないといった感じ。周りを歩く大勢の観光客に混ざってしまうぐらい、香華ははしゃいでいた。

「そういや、アキバは初めてなのか?」

 香華が子供みたいにはしゃぐのを不思議に思って、戒斗が問うてみる。

 すると香華は「ええ!」と大きく頷き、

「仕事で来ることも無かったからね。通りすぎることはあったけれど、ちゃんと見るのは初めてだわ。テレビとかで見たことはあったから、気にはなってたのよ。秋葉原ってどんな街なんだろうって」

「へえ、そうなのか。期待に添えてりゃいいんだが」

「それはもう、期待通りなんてものじゃないわ! 東京にこんな街があったなんて、どうしてもっと早く来なかったのかしら!!」

 ……どうやら、随分とお気に召したらしい。

 メイド喫茶であれだけ楽しんでいたのだから、この街が気に入っても当然か。

 戒斗もマリアが店を構えている関係で、この秋葉原の街にはしょっちゅう訪れている。彼にとっても馴染みのある街だ。

 故に、だろうか。こうして彼女が楽しんでいる様子を見ていると、戒斗としても少しばかり嬉しい気持ちになっていた。

「……よし、あそこに行ってみるか?」

「ん、次はどこに連れて行ってくれるの?」

 振り向いた香華に「神田明神だよ」と戒斗は答えて、

「アキバに来たなら、一度はお参りしとかないとな。とはいえ少し距離はある。それでもいいか?」

 一応、そう訊いてみたのだが……しかし香華は「もちろんよ!」と即答。

「行ってみたかったの! だから連れて行って頂戴っ!!」

「オーライ、じゃあ行こうぜ」

 そういうわけで、次の目的地は決まった。

 香華を連れた戒斗は中央通りを離れて、西向きに歩を進める。

 大通りから横丁を抜けて、馴染み深い昌平橋(しょうへいばし)通りも横切って更に西の方へ。

 ……しかし、ここまで来ると街の景色もかなり様変わりする。

 秋葉原は年中いつでも騒がしい街ではあるのだが、しかし昌平橋(しょうへいばし)通りの方に向かうか、それとも南の神田川を超えるかすれば、びっくりするぐらいに雰囲気が変わる。中央通り沿いのあの騒がしさが嘘のように、どこか寂れた様相すら見せ始めるのだ。

 が、すぐにビジネス街のような(おもむき)に変わる。

 騒がしいのは中央通りとその周辺のごく限られた一帯だけで、少し離れてしまえばスーツ姿のビジネスマンたちが忙しなく行き交う、そんなビジネス街に変わってしまうのだ。

 だから、ある意味で秋葉原という街は特異点のようなものだ。東京という眠りを知らぬ不夜の街、穢れた都会の中で偶然と必然が重なり合い、いつの間にか出来上がっていた特異点……そういう部分もまた、人の心を惹きつける要因なのかも知れない。

 ――――閑話休題。

 とまあ、昌平橋(しょうへいばし)通りを超えていって、そこから更に入り組んだ横丁を歩いて行けば、その先が神田明神だ。

 で、神田明神に辿り着いたのだが……ここで戒斗はちょっと意地の悪いことをしてみた。

 というのも、表からじゃなく敢えて東側の明神男坂(みょうじんおとこざか)――端的に言えば、かなりの段数がある長い階段道の方に回ったのだ。

 無論、こんな苦しい男坂を避けて神田明神に入るルートはある。だが折角ここに来るならと思って、戒斗はわざと過酷なこっちの男坂を選んだのだった。

「こ、これ凄い角度の階段ね……」

 そんな急角度の石段を前にして、引きつった顔で香華が呟く。

「箱入りのお嬢様にゃ、ちと辛かったか?」

 それに戒斗がニヤニヤしながら皮肉っぽく言ってやれば、香華は「そ、そんなことないわよ!」と言い返し。

「見てなさい! これぐらいすぐにのぼり切ってやるんだからっ!!」

 するとそのまま、結構なハイペースで上り始めていくではないか。

「お、おい大丈夫かよ……」

 戸惑いながら、戒斗もその後に続く。

 男坂は長い上に角度もかなり急だ。ここを上り下りするだけで結構なトレーニングになるような石段を、香華はほぼ早足ぐらいのスピードで上がっていく。

 煽っておいて何だが、本当に大丈夫だろうか……?

 そう案じながら後を追った戒斗だが、案の定というべきかその心配は見事に的中し。

「お、思ったより、キツいわねここ……」

 半分ぐらい上り切ったところでの踊り場で、香華は遂にギブアップ。手すりに片手を付きながら、ぜぇぜぇと肩で息をしながら立ち止まってしまった。

「だから言ったろうに……」

「あ、貴方が煽るからじゃないの……っ!」

「悪かったよ、まさか真に受けるとは思わなんだからな……で、まだ上れそうか?」

「少し、休憩したらね……」

「へいへい、まあ無理すんなよ?」

 そうして香華を少し休憩させた後、彼女が落ち着いたところでまた上り始める。

 今度はあんなハイペースじゃなく、ゆっくりとした足取りで一段ずつ石段を上っていく。

 と、やっとこさ上り切った二人は……そのまま、神田明神の境内に足を踏み入れていった。

 随神門(ずいしんもん)を潜り、大きな本殿を遠くに望みながら神田明神の境内へ。

 丘の上にある広い境内の中には、当然ながら観光客の姿が多く見受けられる。とはいえ混雑している時のことを思えば、これぐらいは空いている方だ。

 そんな境内に入った二人は、真っ直ぐ本殿に進んでとりあえず参拝。その前にちゃんと手水舎(ちょうずや)で手と口を洗い清めてから、お賽銭箱にコインを投げ入れた後は、二礼二拍手一礼が神社を参拝するときのお作法だ。

「神田明神といえば、やっぱり銭形平次だな」

 そうして参拝を終えた後、境内をぶらつきながら戒斗が何気なくそんなことを言う。

「っていうと、確か……時代劇だっけ?」

「正確にゃ昔の小説が元だがね。まあ時代劇だわな、パッと出てくるのは」

「ふーん? 何か関係があるの?」

「明神下の平次って言ってな、銭形平次がこの神田明神の下に住んでた、って設定なんだ」

「あら、そうなの?」

「記念碑だってあるんだぜ、ほら……あそこだ」

「ほんとだ、これ下にあるのは……昔の小銭よね?」

寛永通宝(かんえいつうほう)だ、銭投げで有名だからな」

「なるほどねえ……っていうか、詳しいのね貴方」

「まあ、時代劇の方は結構見てたしな」

「ふふっ、それもマリアさんの影響かしら?」

「いや、こっちに関しちゃ姉ちゃんだな。昔から姉ちゃんは時代劇とか好きで、俺もよく一緒に見せられてたから」

「お姉さん? あー……そういえば、居るって言ってたわね」

 そういうことだ、と短く返しつつ、戒斗はふと昔のことを思い出していた。

『戒斗、こういうのも面白いでしょう? 銭投げは私も練習してるの、今度教えてあげるわね?』

 ふと頭によぎったその台詞は、ずっと遠い過去に聞いた言葉。まだ幼かった頃、姉と――雪乃(ゆきの)と一緒にテレビを見ていた時に、彼女が言った言葉だ。

 彼女の膝の上に座らされて、後ろから抱き着かれながらそんなことを言われたのを、不思議と今でもよく覚えている。

(……そういや、姉ちゃんともよく神田明神にゃ来たっけな)

 同時に、そんなことも戒斗は思い出していた。

 マリアに呼ばれて店まで行った後は、よくここへ雪乃に連れて来られていた。それこそ毎回ってぐらいの頻度で、だ。

 思えば、最後にここへ来たのも……姉と一緒だった気がする。

 とすると、年単位でお参りしていないことになるのか。偶然なのかそれとも必然なのか、単なる思い付きで来てみたといえ……戒斗は何故だか、不思議な因果を感じずにはいられなかった。

「……っと、すまん香華。ちと電話だ」

 なんてことを、香華と一緒に銭形平次の碑を眺めながら思い出していると――急に、懐でスマートフォンがぶるぶると震えだす。

 誰かからの着信らしい。見てみると、その相手は……月詠菫だった。

「例の先生からだ、ちょっと出てくる」

「あら、月詠先生から? 噂をすれば影ってことかしらね。私に構わないで、出てあげて」

 香華に「すまんな」と言ってから、戒斗は電話に出る。

 画面上の受話アイコンをタップしてから、スマートフォンを左耳に当てる。

『――――さて、この番号は戦部くんで合っているかな?』

 とすれば、聞こえてくるのはダウナー気味な女医の声。すっかり聞き慣れてきた彼女の、月詠菫の気怠そうな声だった。

「合ってるぜ先生、グッドタイミングだ」

『ふむ、その言い方だと用件はおおよそ見当がついているようだね。といって……今このタイミングで私から君への用事なんて、ひとつしかないのだが』

 戒斗はそれに「まあな」と返しつつ、

「前置きはいい、分かったことを聞かせてくれ」

 と、単刀直入に問うた。

 しかし菫は『そう焦るんじゃない』と、やっぱりダウナーな声で言うと。

『電話では少々話しにくい内容だ。それに色々と見せながら説明したいことでもある。悪いが戦部くん、今から私のところに来られるかい?』

「……ま、そりゃそうだな。オーライ分かった、今からでいいんだな?」

『ああ、待っているよ戦部くん』

 それだけを言って、用件を伝え終わった菫はさっさと自分から電話を切ってしまった。

 用の済んだスマートフォンを戒斗が懐に戻していると、横で話を聞いていた香華が「で、どうだったの?」と訊いてくる。

「サイバーギアの件だ、話したいことがあるから今から来いってさ」

 それに戒斗が答えてやると、香華は「ふーん……?」と少し思案するような仕草をして。

「分かったわ、じゃあ私が連れて行ってあげる」

 と、また突拍子もないことを言い出した。

「いやいや、それは流石に悪いって……」

 無論、流石の戒斗もこれは遠慮がちになる。迎えに来てもらった上に、今度はまた送っていってもらうなんて……流石に悪い気がする。

 が、香華は「いいのよ、とにかく私も行くから」と有無を言わさぬ勢いで押してくる。

「どのみち貴方、車ないじゃない?」

「…………あ」

 言われてみれば、その通りだ。

 普段使いのシボレー・カマロは今は一誠の工場にある。あの医大病院は電車やバスで行くのは路線的に遠回りだし、かといって徒歩だと遠すぎる。春や秋ならまだしも、こんなクソ暑い初夏には歩きたくない距離だ。

「一度乗り掛かった船だもの、私も最後まで乗るわよ。だから遠慮せず、私の言葉に甘えなさい?」

 その上、香華はこの調子だ。どうやら選択肢は他にないらしい。

 だから戒斗は参ったように肩を竦めつつ、

「……悪い、じゃあお言葉に甘えさせてもらうよ」

 と、諦めて彼女の誘いに乗っかることにした。

 すると香華はふふっと満足げに、嬉しそうに笑い。

「じゃあ、早速行きましょっ!」

 そう言って、戒斗を引きつれて境内を後にしていくのだった。





 パーキングに停めたフェラーリを取りに戻って、向かう先は例の医大病院だ。

 ここからであれば、車で行けばそう遠くない距離にある。

 そんな医大病院への道すがら、ハンドルを握る香華の横顔を――戒斗は助手席から、何気なく眺めていた。

 同時に、不思議にも思うことがある。

「……? どうしたの戒斗、私の顔に何かついてる?」

 と、眺める戒斗の視線に気づいた香華が、きょとんと首を傾げて訊いてくる。

 戒斗はそんな彼女に、ふと思いついた疑問をぶつけてみることにした。

「いや、少し不思議に思うことがあってな」

「ん?」

「……どうして、こうも俺に良くしてくれるんだ?」

 それは、きっと前から無意識に思っていたことだろう。

 香華がどうして、自分にここまで色々と手を尽くしてくれるのか。それが……戒斗にとっては、不思議な事だったのだ。

 すると、香華はクスッと笑い。

「そんなの、簡単なことじゃない」

 と、横目の視線をチラリと投げかけながら言う。

「私が、貴方のことをすっごく気に入っているから。それじゃ理由にならないかしら?」

「……ま、そう来るだろうなとは思ってたよ」

 ふふーんと鼻を鳴らして言う香華に、戒斗は小さく肩を揺らして返す。

 そんな彼に「……それに、ね」と香華は続けて呟くと。

「なんだか放っておけないのよ、貴方のこと」

 と、細い声音でそう呟いた。

「なんだよ、俺ってそんなに頼りないか?」

「そうじゃないわ、ううん……そうじゃないの。貴方は他の誰よりも頼りになるわ、それはプリンセス・オブ・アズール号のときに分かった」

「じゃあ、どうして?」

 不思議そうに首を傾げる戒斗に、香華はふふっと笑いかけて。

「ただ、特別なのよ。私にとっての貴方は、他の誰よりもね」

 そう、敢えて彼の方を見ないままで答えた。

「だから放っておけない、だから私にできることがあれば手を尽くす。私には貴方みたいに戦う力は無いから、私に出来ることで貴方を助けたい。ただ……それだけなのよ」

「それって、どういう意味――――うおっ!?」

 訊き返した戒斗を(さえぎ)るように、香華は突然アクセルを踏み込んだ。

 タコメーターの針がぐんっと跳ねて、甲高い音を上げてフェラーリは急加速。あまりに急なことに、戒斗は紡ぐ言葉も半ばに思わずシートに背中を食い込ませる。

「さあ、飛ばすわよっ!」

 何かを誤魔化すように、急加速した香華のフェラーリ。右へ左へスラロームするように他車の群れを避けながら、昼下がりの街を駆けていく。

「おまっ、飛ばし過ぎだっ!?」

「いいから、掴まってなさいって!」

 そうしてかっ飛ばしていけば、目的地の医大病院にはほんの僅かな時間で到着する。香華があまり急に飛ばし始めるものだから、医大に着くころにはもう……戒斗の頭から、さっきの疑問はすっかり抜けてしまっていた。

「月詠先生ー? 居るかしらー?」

 立体駐車場にフェラーリを停めて、やってきた研究棟。その一番奥の端っこにある人気(ひとけ)のない一帯、薄暗い場所にある月詠菫の研究室。

 その前に立った香華がコンコンとドアをノックしながら呼びかけると、ドアの向こうから『ああ、開いてるよ』といつものダウナー気味な声が返ってくる。

 すると香華はガチャっとドアを開けて、戒斗と一緒に研究室に入っていった。

「意外だね、香華ちゃんも一緒に来るとは」

「たまたま一緒に居ましたから、ついでに連れてきたんです」

「そういうことだ。んで先生よ、話ってのはなんなんだ?」

 出迎えた菫にそう言うと、椅子をくるりと回して振り向いた彼女は「さっき電話で言った通りだ」と返して。

「サイバーギアについて、私もやっと整理ができた。現在の計画状況を把握した上で、やっと君に伝えることが出来そうだったからね。お望み通りの答えかどうかは疑問だが、少なくともサイバーギアを倒すヒントぐらいにはなるだろう」

 と、すっかり冷めきったコーヒーカップを片手にそう言ってのけた。

 そんな彼女に向かって、戒斗は一言。

「前置きはいい、聞かせてくれ」

 そう言えば、菫はフッと小さく笑い。

「よろしい、ならばこっちに来たまえ――――さて、君の期待に添えるといいのだがね」

 と言って、ちょいちょいと戒斗たちを手招きするのだった。





(第三章『Nobody Does It Better』了)

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