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59 悪と正義の主張

黄色の勇者編です。前回でも記述しましたが

改めて注意点が一つ。ココよりの残虐なシーンを多用しております。

話しの流れ上必要な事なのでご了承願います。



瞬雷の勇者。彼女がイエローが与えられたこの異世界での呼び名。


彼女の魔力が異常なまでのいかずちを操り、雷光のような速さと威力を誇る。

その力は、元々のヒーローとしての力と合わさり、圧倒的な力を見せつけた。


力は、ヒーローの時の三倍にも上がり異世界での悪を断罪して回っていたのだ。

彼女の本来の目標は、国に認められながらもその力で暴挙を繰り返す勇者の抹殺。

その為に彼女はここに来たのだ。


だが、今彼女の前に立ちふさがるのは、断罪戦隊を裏切り窮地に追い込んだジャッジ・シルバーことワルモーン。


それでも彼女は自信があった。

戦隊にいた時もシルバーよりも彼女が強かったのだ。

そして、異世界に来て彼女の力は跳ね上がった。


跳ね上がったのだ、なのに目の前にいる青年は、それ以上圧力を出してきている。

これは表面だけじゃい、本質的に相手にならないほどの強さを誇っているのだ。


彼女は認めたくないのだ、認められないのだ。

それが出来るほど彼女は人としての器が大きくない。


彼女の動きは速く目に追えるものではない。雷光と同じ速さで威力でワルモーンに襲い掛かる。

何度も何度も光速の斬撃でワルモーンを斬りつける。


それも殺すつもりで、彼の放つ力の残滓が彼女に警報を鳴らしたからだ。

この男は、危険だ。ここで屠らないとその代償は自身の命となると。


金属が金属に叩きつけられる甲高い音がいくつもの響き渡る。

その音は鈍くなることはなかった。


つまり彼女の攻撃は彼には届いていない事証明している。


彼女も手ごたえは感じている、だが致命傷を与えていない事も理解できていた。

そんな光速の斬撃を繰り出している彼女の腹部にとても重い衝撃が突き刺さる。


その衝撃で彼女は、吹き飛ばされ地面に叩きつけられる。

地面は陥没し、大皿のようなへこみが生まれる。


背中を地面にしたたかに叩きつけられたイエローは、腹部を抑えながら上半身を起こす。


「やはり、その程度かよ。正義は必ず勝つんじゃないのかイエロー。その正義の刃は悪であるオレに届いていないぞ。お得意の愛や勇気はどうした?相手を見くびりすぎてどこかに忘れて来たのか?ヒーロー」

冷たい視線で地面に叩きつけられた彼女を貫く。


「な、なにを偉そうに。もう勝ったつもり?」

と、強がりを言う。

彼女自身にもわかる。差は圧倒的だ、得意の斬撃が通らない。しかも最大出力攻撃であっても。

それなのに相手に一撃に彼女は吹き飛ばされ、大ダメージになっている。


「さあな、でもここであんたたち正義の味方が好きなお話でもしようか。アンタは正義の味方だ、向こうでアンタは、犯罪を犯した人間達の情報をSNSで公開して間抜けどもをあおりまくっていたよな」

ワルモーンは静かに語る。

その声は、冷たく底冷えのするような感じがする。


「私は正しいことしただけよ、罪は裁かれないといけない。それだけよ」


「そうだな、でも子供がするようなイタズラすらも犯罪のように扱い集団でたたき伏せた。

それがたった一度の過ちであっても、まったく関係ない人であっても貴様が言えばそれが正義になるかのように。正義の仮面をかぶり、ねじ伏せる。週刊誌やSNSの情報が嘘でもそれが正義と信じてねじふせた。それを娯楽として楽しそうに。アンタにとっての正義の味方ごっこはただの娯楽と自身の優越感を満たすための手段でしかない。正義という名の娯楽だよ、なんて都合の良い正義の味方だろうね」


「それがなんだというの!みんなそういう弱い者いじめが好きじゃない。相手がどんなしょうもない罪でも正義感ぶって正義って喚いてるじゃない。私はそのきっかけをアゲただけよ。判断するのは仮面をかぶる一般人たちじゃない。おかしくないわよ」


「そうだな、名前も顔も見えない正義の仮面をかぶる加害者どもだよ。安全なところから石を投げ、しょうもない罪を犯した人間を非国民にする。まるで戦時中の狂った国民と同じだ。嘘とホントを考えることなく自身の不満を正義に変えて、娯楽のように楽しむ。アンタだけがおかしいわけじゃないかもしれないが、あんた自身は違う。自身が冤罪を生み出していることを理解しながらも正義の味方ごっこを続けていた、違うか?」


「それがどうしたのよ。私が、私の行動が正義なのよ。それがオカシイの?楽しく正義をしてはいけないの?みんなするじゃない、そして言い訳をするじゃない。そんなつもりはなかったって、それが免罪符になるような逃げ方して。私だけ悪者にするつもりなの?私はいつも正義をする側なの、正義の味方なの!!」


「どうでもいいさ、そんな事。ただ知りたかっただけなのさ、アンタにとっての正義は娯楽であり優越感であることを。無知な悪意をばらまいただけだということを」


「そんな事知ってどうすんの?今更でしょ、ここは異世界なんだし、私は正義の味方で勇者なんだよ。

世間は、世界は常にわたしの味方なの」

と自らの身勝手な言い分を正当化させようと叫ぶイエロー。

その姿と言動はとても正義の味方に見える者ではない。


「だ、そうだ。諸君、納得できたか。諸君たちを苦しめた人間の仮面何てこんなものだ」

と、周囲に話しかけるようにワルモーンが呼びかける。


「正義の仮面をかぶり、相手を叩き伏せるゲームとして娯楽として楽しむだけの人間に私たちは人生を狂わされたんですね。正義だ、正しいんだ、何てこんな程度の低い言葉なんですね」

ネットは泣きながら声を絞り出す。


「そういうことだ、誰だっていいのさ。反撃してこないような人間なら誰でも。危険もなく安全に楽しく相手を痛めつけられれば、それだけなのだ。こいつは」


「ははっなんかむなしいですね。ワルモーン様、もういいです。そんな自覚もできない奴に我々の貴重な時間を浪費させたくありません。駆逐してください」

ネットの悲痛な声が心の叫びのように感じる。


「了解だ、同志よ。今より断罪戦隊のイエローをヒーローを駆逐する!」

ワルモーンは手に巨大な出刃包丁を出現させる。


それは、禍々しく凶悪な力を噴出させていた。

「正義は必ず勝つのよ、これが絶対のルールよ。悪を語るアンタたちに私が負ける理由はない!」

と、立ち上がり剣をかまえるイエロー。


「その言葉は違うぞ、イエロー。正義が勝つのではない、勝った方が正義なのだ。それがどれだけ凄惨で残虐な事をしても勝てば正義であり、正しいのだ。つまりイエローよ、ここでお前が負ければめでたく悪の仲間入りだ。我々と同じだなイエローよ、迷惑だがな」

ワルモーンも剣をかまえる。



〇コメディー要素に戻りたいが、話の都合上シリアスにしないといけないコメディーである。


正義を断罪する場合、どうするか?

断罪では正義の味方になってします。

なので「駆逐」という言葉を使用してます

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