24 悪の組織のボー村侵略・開始
村に来た怪しい一団リノウナンバーズが猛威をふるっていたのだ。
村の状況を確認して、彼ら主導で改造が始まったのだ。
リノウ・シュトを中心に村人たちの意見を聞いて、行動を始めていた。
まず、彼らがし始めたのは水路の建設である。
村の中に近くの川から水を引き、村を十字になるように水路を作る。
村の北と南にはため池を作り、農業用水に利用できるようにしたいのだ。
簡単に言うが結構な大工事である。
その為、本部より重機を持ち込み水路を作る組が動き始める。
これにより、安全に確実に水を確保できるようになる。
また、火事などの事故にも対処可能になり、
村を囲むように水路を作れば、城で言う御堀になり、防衛にも一役買うことになる。
更に魚の養殖にも使えるなど用途は多い。
それと並行し、畑の整備を始める組があった。
痩せた土地を復活させるために森の腐葉土をかき集め畑にまき、畑の改善に努めたのだ。
これも大変な作業なのでこれは村人の手も借りて行動を始める。
その際にリノウナンバーズの畜産担当が森に入る時に護衛兼猟師として行動していた。
最初は、見た目の怪しさも相まってドン引きの村人たちだが、彼らの真摯に向き合い誠実な行動に
信頼度が上がって言った。
リノウナンバーズはまず基礎を整えようと行動している。
何事も段取りが大切だ、準備をおろそかにすれば何事もうまくいかない。
よく経営者に段取り何て仕事じゃないなんて言うバカがいるが、それはものを知らない。
旅行するのに準備しないバカはいない。
その準備が仕事で言う段取りにあたる。
着替えも金も持たずに旅行すんのかよ、だ。
ここでの村の開拓にとっては基礎を整えるが段取りにあたる。
その為に行うのだ。
畑の土を改善するのは作物を育てる上での必要条件である。
更に水路を確保すれば、用途は増える。
村で狩りをすれば、食料問題も解決する。
さらにワルモーンたちが切ってかたずけた木材があるので村の修繕に利用できる。
木材は加工して一時保管し、製材の際出た端材は、まきに変える。
引っこ抜いた切り株は、炭にする為に切りそろえ余りの端材はまきに変える。
更に、狩りで捕まえた獲物を捌き出た骨は燃やし石灰に変え、畑に使用可能な肥料にした。
とにかくリノウナンバーズは必要になるものを準備することに努めていた。
彼らの考えや行動は、知らない・・・いや、知識のない人間や理解できない人間には荒唐無稽に見える。
だが彼らは周囲の目を気にしない。
なぜなら彼らは、【悪】なのだ。
世間の常識何て、くそくらえなのだ。
そんなこんなで、村は【悪】に染まり始める。
〇これは悪を気取ったいい人たちが、好き勝手に村を改造して周囲に感謝されるコメディーである。




