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2 正義と悪と

「なぜだと、本気で言っているのか?レッド。

オマエは疑問に思わないのか、一方的に悪いことをすれば悪者でそいつには反論する、

生きる権利すらないと叫ぶ一般民ども。

奴らは追い詰めた人間が死んだとき何というか知っているか?そんなつもりはなかっただとよ。

笑える言い訳だ。つもりが無ければ許されると思っているんだぞ、人殺しどもがだ」

ワルモーンは、心からの怒りをあらわにする。


「それの何がオカシイ?彼らは正義を代弁していたんだ。間違っていない、それに彼らの言い分になんの間違いがある?」


「さすがだ、ヒーロー。オマエは理解できないだろう。正義を気どり追い詰めその行動に酔いしれるだけのオマエは!何も考えない何も感じない。そこになるのは正義という仮面をつけ、被害者という仮面をつけ、

相手をの罵り、追い詰め、愉悦に浸る。それは正義じゃない、ただの娯楽だ。オマエは、いやお前たちは、

そんな単純な事にも気づかない。ただ楽しむために、ストレスのはけ口するために悪い者たちを顔を、名をを隠し、安全なところから悪のレッテルをつけられた者たちをイジメることで楽しんでいるだけだ。

その被害にあった復帰の機会を奪われた者たち、冤罪を受けた者たち、彼らをただのゲームの悪役として扱う。素晴らしすぎるじゃないか」


「僕はそう思わない、悪は滅びるべきだ。奴らはそれだけのことをしたんだ」


「そうだな、それをした者たちもいる。だが、目の前にいる彼らをそう思えるか。

ここに居るギャクゾークたちは全て冤罪なのに世間から悪のレッテルを貼られ、正義の仮面と被害者の仮面をつけ、安全なところから責め続けられた者たちだ。正義と被害者の名の下に加害者になっている愉悦の被害者だ、それでも貴様は断罪するのか?ヒーロー?」

その言葉に反論する言葉が続かない。


そんな中、突如足元に光が満ちる。


彼らを包みこみ光は広がる。


それもあちこちで光は現れ、中にいる人々を飲み込んでいく。

そして、人も建物も消える。


喧騒も何もかもなかったことにして。


まぶしい光で目を覆い、光が収まるとそこは、平原が広がる。

先程まで対峙していたヒーローはいない。


悪の者たちは見知らぬ土地にいる。

そこは、誰も知らない見覚えすらない場所に来たのだ。


それも正義の組織、悪の組織、それぞれ丸々強制的に移動したことになる。

「これは、異世界なのか?」

ワルモーンは、つぶやいた。


〇これは悪を気取ったいい人たちが、勇者召喚に巻き込まれ異世界に来て行動を始めるコメディーである。

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