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182 悪者は捕まる

ワルモーンたち…ワルモーン、シンラーツ、レベリットの三人は、

ギルドマスターに呼び出された。


正確には、三人が薬草を納品する時に受付嬢が捕まえて、

応接室に連れ込まれた、というのが正しい。


受付嬢たちは、ワルモーンたちが来たら連絡して、応接室に押し込んでおけ、

とギルドマスターに指示されていた。


応接室のソファーに座る三人と机を挟んで対面に座るドワーフ。


ドワーフにしては体格が大きく、ドワーフと言われなければ

デカいオッサンにしか見えないギルドマスターは、手に持った書類を見て

大きくため息をつく。


「ギルマス、人を呼び出しておいて。

いきなり、ため息とか失礼ではありませんか?」

レベリットが抗議した。


本来なら、宿に帰り修行をしたいのをが我慢している彼は不満げだ。


「いや、すまんな。

キミらに非がある訳じゃない、むしろありがたい事をしてくれているんだ」

すぐさま謝罪するギルドマスター。


「ちなみになぜ呼び出されたか、説明してくれるんですよね?」

レベリットの目つきが悪い。

相手がドワーフだというのもあるが、自分の予定が出来なくていら立ち気味である。


「そうだな、単刀直入に言おう。

最近の君たちの行動のおかげでギルド側としては助かっている。

ありがとう」

と、頭を下げてきた。


突然のことに目が点になるレベリット。

ワルモーンとシンラーツは、不思議がっていた。


「お礼を言われる?

ああ、薬草採取の件か、アレは楽しんでやっている。

問題はない」

ワルモーンが言うと


「そうじゃない。

そうでもない、確かに助かってはいる。

だが要件はそれじゃない」


「ん?違うのか」

ワルモーンは本気で悩んだ。


『何かしたか?問題は起こしていないはずだが…』

問題を起こすことは自覚しているワルモーンである。


「キミらが、素行不良の冒険者たちを矯正してくれている事だ。

あいつら、最近厚生して街の住民からの受けが良くなっている。

おかげで冒険者ギルドの評判も良くなっている、キミらの貢献のおかげだ。

改めて、礼を言う」

というと、改めて頭を下げてきた。


「素行不良の冒険者?なんだそれは?」

ワルモーンは本気でわかっていない。


「ワルモーン殿、森でいつも無駄に絡んでくる連中の事ですよ」

レベリットがこそっと教えてくると


「ああ、悪ガキどもの事か!

あれ、冒険者だったのか。

近所の悪ガキだと思っていた痛い目を見せてから説教しただけだ。

無駄に絡んでくるからな、そういえば何人か説教したな」

と考えるように上を見たワルモーン。


彼にとっては、素行不良の冒険者は、街の悪ガキにしか見えていなかった。


もちろん、シンラーツは気づいていた。

あれに気づかない発言に乾いた笑いを浮かべていた。


彼女にとっては、楽しくワルモーンと過ごせる時間を邪魔してくる連中を

矯正しているだけだったのだが…



「そ、そうか。悪ガキか…」

ワルモーンの回答を聞いて少し引くギルドマスター。

素行不良の冒険者たちは結構な実力者たちが多い。


ワルモーンのしたことが出来るかというと簡単にはできない。

だが、目の前の若者は、それが出来てしまうのだ。


実力差が無ければできないことである。

呆れるほどの実力差が無ければ…


「その事は別にかまわん。

邪魔だったしな。

それに最近は弟子の面倒の方が大変だ。

せっかくの息抜きを邪魔されるのはかなわなかったが、

割と聞き分けが良かったからな」

と気にも留めていないそぶりをワルモーンは見せていた。


「なるほどな。

それでだ、しばらくは面倒だろうが絡まれたら説教を続けてほしいのと

本題だが、キミらに新人の教育係を頼みたい」

ギルドマスターは真剣な顔で話を始めた。


「新人教育?なんでしないといけないの?」

少し不満げな顔をしたのはシンラーツである。


これ以上二人の憩いの時間が奪われるの嫌なのだろう。

ただでさえ邪魔が入るのに。


アノ邪魔者たちもワルモーンが「手加減のいい練習相手だ」というから

やっているだけである。

もう仕方なしにやっているだけなのだ。


「頼む、人手が足りなくてな。

その新人教育の件を受けてもらえれば、キミらのランクもBに上げよう。

今までの様な不便はなくなるはずだ」

とギルドマスターからの提案に



「いや不便はしてない」

ワルモーンは即答する。



彼にとって冒険者のランクなどどうでもいいのだ。

街に入る時の証明書くらいにしか考えていない。



「いや、そういわず。

やってもらえないか、色々と優遇はする。

今時、あそこまで走行不良ども構成させることに長けた人間はいないんだ。

しばらくでもいいから頼めないか」

食い下がるギルドマスターに


「仕方ない受けよう。

何を要望するかあとでも構わないか?」


「ああ、助かる」

とギルドマスターは、安堵した。



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