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153 悪者は通常運転に戻る



なんだかんだで問題?も解決し改めてヘイト枢機卿と会談が設けられた。

勿論、ワルモーンは組織との同盟を提案し、

ヘイトからは現状の維持を提案するのだが、


勿論ただで済むことも無く。


ワルモーンの提示する内容にヘイト枢機卿、ハマカだけでなく副官も絶句する。


簡単に言うと


街に悪の組織の戦闘員を常駐させる。

その際、街の開発、発展等に口出しをしない。

開発については、畑の改良、治水、防壁の改良を中核に

近隣との貿易システムの改定、さらに教育などが盛り込まれていた。


また、近隣の町にある孤児院を統合し、教育を施す事。

更に、冒険者たちの再教育を行い、死亡率を下げる事。

さらにさらに資源の管理採掘など基準化することなど。


完全に街に利があることばかりであり、損はない。

どころか、ウエルカムである内容だ。


その内容に聞き返すほどだ。


それに対して

「足りないのか?」と、本気で答えるワルモーン。

もうどうしようか悩むところである。


本当なら不当な内容で同盟締結されると思っていたヘイトご一行。

それを覚悟の上での会談だったのだが、蓋を開けてみればそんな事はなく

すさまじく良心的な内容で驚くばかりであった。


さらにさらにさらに悪の組織のトップとの会談場所にミゾレ町を指定している。

これは、あくまでもお互いが中立の立場で会える場所とのこと。


内容も対応も気味が悪いくらい正当だ。


ただ、悪の組織のトップに会うのは不安がよぎるくらいだろう。


ワルモーンたちは、もういい人すぎるくらいだ。

(本人に言うと全力否定してくるので言えないが…)


彼らの上の人物でしかも自ら【悪】と自称してくる人がどんなものか測りかねている。


話しによれば、人型魔物を狩り改造して、働かせるなどの非人道的な事も平気で行える人だとか。


ある意味、ためらいがない。


その人に会うことがいかに大変か、胃が痛くなる内容である。


それでもワルモーンは強く推してくる。




それはもうグイグイと。



普段、不器用朴念仁とは思えないほどグイグイと。


それに押し負け、了承してしまった。


まあ、キチンと考えても悪い話ではない。


それに、彼自身興味もある。


異世界の魔人ワルモーンを従える異世界魔王。


もし、うまくいけばこの世界での安全は保障される。

彼が守りたい子供たちの未来もである。



その決意が原動力となり、彼を奮起させた。



締結されてからもすぐには行動されない。


先発メンバーが到着してから細かい会談の日程などが決められるそうだ。


問題はなくなったが、違う問題が積載となった。



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