152 悪者は覚悟を語る
どうも、不安定投稿です。
我が拙い作品がSF部門で週間ランキングではありますが68位と快挙をたたき出しました。
そのお礼も兼ねた追加更新です。
本来ならその作品に追加更新したのですが、ストックがありません。
ですので、ストックがあるこの作品で更新いたします。
ご了承ください。
ピンクは倒れた後、彼女についてきた騎士団は撤退した。
ピンクの仇を討つことも無く素直に撤退した。
戦っても勝てないことを理化したうえでの行動なのかもしれないが、
何もしてこないことに一抹の不安が残るワルモーン。
そんなワルモーンをよそに他のメンバーは勝利を喜び、彼の元に集う。
ワルモーンは、仲間の無事を見て、意識が途切れる。
再びワルモーンが目覚めたら、そこは木の天井が見える場所だぅた。
どうやら、宿屋のベットの上だったらしい。
彼は、急な力の発動に耐えられずに気を失ったようだ。
目の覚めた彼は、手を握られていることに気づく。
その手を握っていたのはシンラーツであり、目元はうっすら濡れていたようだ。
それを見たワルモーンは、
『また、泣かせたようだ。
あの時以来か、あの時きめていたのにな。
もう泣かせないように強くなろうと決めたのにな。
まだまだだ』
そう思いながらも体を起こせないでいた。
「おとなしく寝てなさい。
キミはいつも無理をしてるのにそれを何とも思わない癖がある。
それは、頼もしくも思えるけど、心配になるのよ。
小さい頃は、もっと頼りなかったのに…
知らない間に急にた、た、たのもしく見えるなんて卑怯よ!」
と、たどたどしくシンラーツはいう。
「そういわれてもな、オレだって立ち直って前を向くぐらいはする。
いつまでも凹んではいられない。
それにあのバカを止めることが出来るのは、オレだけになった。
他は…」
彼の脳裏に一瞬凄惨の映像が浮かぶが頭を振り、消し去ろうとする。
「どうしようもないだろう。これは順番だ。
オレにお鉢が回って来ただけだ。
それにせっかく回って来た順番だ、譲つもりはない」
「キミの次はだれになるの?」
「オレの次か…スクウンジャーのブルーかな?アイツぐらいしかもう残ってない…」
「そうか、水樹さんか…彼にはしんどすぎるかもしれないね…」
と、シンラーツは視線を落とす。
「ああ、あいつは優しすぎる。
流石にできないだろう」
「それでもです!
それが君が無理する理由にはなりません!」
シンラーツがワルモーンにニジリよる。
それにワルモーンがたじろぐ。
「しかしだな…」
「しかしも、何もありません。
いい加減自分を大事にすることを覚えなさい!」
と、妙な迫力を込めてきたのだ。
「ホント、そういうとこアクラーツ殿に似てるよ」
と、嘆息しながらワルモーンは言う。
いつもは見せない優しい顔も見せた。
それがシンラーツにはとてつもなく嬉しく思えた。
「それは嬉しいけど、その顔は反則です。
私以外には見せないこと!」
「どういう事だ?」
「わからないならいいです。
それでも私以外には見せないこと!
ただでさえ、キミは人たらしなんだから…これ以上増やさない!」
と、突然機嫌が悪くなるシンラーツに
「わからん」
と、つぶやくワルモーン。
そんな二人の会話を部屋の外で聞いていた一行。
ルトランとセメットは興味深々、レベリットはなぜか頷き、
リーレは慌てていた。
そして、蒼月はあくびをしている。
何?この子、大物だわ。なんて思える態度である。
その後、トレインが来るまでこの妙な体制は続いた。




