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124 悪者と悪徳商人は困り果てる




ワルモーンから受け取った精霊石を持ち帰り、さっそく加工できる職人を集う。


何にもの職人が、その石を加工するために挑むのだがびくともしない。

なので石をはめ込むなどするが、どれも石の力に耐えられず壊れる始末。


エチアトに協力する者たちは、誰一人として石を扱いきれない。


期限は二週間もらってはいるが、その前に職人たちが根を上げてしまう。

貴重であるがゆえに加工も難しい石。


まだ、時間はあるので彼の知っている鍛冶師の中で一番の腕を持つ職人に

試行錯誤をさせ、打開案を考えさせていた。


流石に、困り果てたエチアト。


何とか石の力の三割は引き出せるのだが、それ以上は剣がもたない。

ワルモーンからの条件は石の力を七割使えることだ。


その条件の半分にも満たない状況だ。

非常にまずいのだ。


このままではワルモーンの組織とやらの傘下に入ることになる。

得体のしれない組織の傘下などに入りたくもないのだ。


だが、ここまで加工と取り扱いが困難だとはさすがに予想も出来ていなかった。


方法は、確かにあるのだがそれはワルモーンから禁止されている手段だ。

時間が無くなれば、その手段で乗り切るしかない。


件の鍛冶師の所で剣を手に入れ、その刀身に石をはめ込めば条件は達成する。

ばれないように柄だけはこちらの職人に作らせ変更すればいいだろうとは考えていた。


逃げ道は作ってはいる。


上手くごまかせればいいのだが、相手がどこまでこちらの動きを読んでいるか理解できないのだ。


もしごまかせなければ、もう負けを認めるしかない。


と、頭を抱えていた。


そして、期日を迎えワルモーンと面会を行うことになった。



さて、時間は少し戻りワルモーンはというと…

勿論、怒られていた。


特にシンラーツから……


「勝手に脳筋類が策士まがいの事をしない!」

と、きつめに言われたのだ。


普段、極端な力技で問題を解決しまくるワルモーンの評価が文句に繋がっていた。

あまりにも評価が悪いが、それなりの行動によるものだから仕方がない。


しかし、ワルモーンは腐っても悪の組織の大幹部である。

武力だけの人物ではない。

策士まがいもこなせる。


ただ、それをするタイミングが今までなかっただけなのだ。

不器用は不器用なりに努力してきていたのだ。


「こっちも一区切りついたし、ワルモーン君を一人にすると

何かしら問題事に飛び込んで行くから私が付くね。

皆は残りを解決しておいて」


「わかりました」

「了解です」

「お任せを」

「必ずやご期待にお答えしよう」

「がうっがうっ」


と、頼もしい新人たちがいた。


で、ワルモーンはお目付け役としてシンラーツを連れだって交渉の場に向かうのであった。


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