*Twitter*【#140字小説】No.171~180
No.171【#脳の構造】
些細なキッカケで、言葉は行き違う。「では、そのバイバイ…」「え?あ、はい…。また明日、会社で…」通話を切ると、意外とお茶目なところもあるのね♪…と女は微笑み、「では、その売買…について…え?あれ?もしもーし?」どうして話の途中で電話切っちゃうんだよ!?…通話を切られた男は憤った。
No.172【#カンペ】
僕は女子にモテる教科書を持ってる。もちろん見た目も大事だしキャラも大事。でも違う。『少女マンガを読む』これが答えだった。女子がどうしたらキュンキュン喜ぶのか?その答えは、すべて少女マンガに描かれてる。モテたい男子共よ、少女マンガを読め!そんで咄嗟にできるよう練習しろ!…え?違う?
No.173【#この国の働き方 #マニュアル】
チョットした電話応対くらいは、社会に出る前に知っておいてほしいものだわ。「…と電話が掛かってきたら、"いつもお世話になっております"と応え」「…え?私、お世話になってません。」もう!「結果的にはなってるの!」と言ってしまえれば楽だけど。ゆとりなんだか窮屈なんだか…。お世話係、無理!
No.174【#手のほどこしようがない】
ヤブ医者…黒い心を抱え奈落の底に落とされた気分です。受け入れるしかないのでしょうか?「先生…助けてください!」「残念ながら…他に手だてがありません。」医者は無情です。絶望です。「そんな…」「安静にするしかありません…ぎっくり腰なんで。痛み止めと湿布ね。」自然治癒とは良心的っすね。
No.175【#デジャヴ】
「だから!もう何度も同じ話してる!いい加減にしてよ!」ボケた母に苛立って、つい声を荒立ててしまった。驚いた母の顔に我に返る。…落ち着こう、私。「お母さん、メモ帳持ってるよね?忘れないように書いといてよ。」「…え?あ、メモ帳持ってること忘れてたわ。」「もう手に書いとけ!」油性でな!
No.176【#教育方針】
「パパ、ジュース飲みたい!」「おう。どれがいい?」「チョット、簡単に与えないで!?すぐ甘やかすんだから!」私は子供になるべく添加物を取らせたくない。全部がダメと言うつもりはない。「よし、果物を搾ってジュース作ろ!」「スムージーだね!」「おしゃれ~♪」こういう子育てが私に合ってる。
No.177【#目を合わせるな】
俺の彼女って寒がりでさ。冬場は俺を湯たんぽだと思ってるわけよ。まぁ、可愛いからいんだけど。で、俺の仕事って朝早いんだよ。腕まくら外した瞬間だよ、彼女の手がバタバタとベッドを叩いて俺の身体探してるわけ。黒髪ロングの髪を顔面に張り付けて。薄暗闇だぜ?マジでホラー。百年の恋も冷めるわ。
No.178【#腕をとられるな】
俺の彼女って"末端冷え性"ていうの?手足が氷みたいに冷てぇの。だから寝る時も俺にくっついて暖を取るから、まぁ可愛いんだよ。深夜、強烈な痛みで目が覚めた。腕ひしぎ十字固めを見事に決められてた。しかも足組んで完全ロック。どんな寝相の悪さだよ。恋の愛のお熱も下がるわ。お願い離して…ギブ。
No.179【#親にとって子はいつまでも子】
「こんな夜中になっても、お兄ちゃんが帰ってこないのよ!」え…?実家の母からの電話に、半分ほど意識が遠のく。受話器の向こうで母が焦っている。「聞いてるの!?」「…うんうん。」「生返事なんかして!あんたは冷たいわね!」カチーン!「夜中って…まだ20時!お兄ちゃん、56歳!」ボケは疲れる!
No.180【#言い伝え】
「ささくれって、チョットぶつかるだけで地味に痛むよね。」うっすら血が滲んでいる。そりゃ痛いわけか。お財布に常備の絆創膏を乾燥肌のカサつく手で取り出した。「ささくれは親不孝だって言うけど…」へぇ。友達が私の眼下にゴミゴミと散らばる絆創膏の包み紙の残骸を見る。「全指て…どんだけ。草」