乙女回路暴走西亜口さん~赤い血が真っ赤に燃える~
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「きしゃああああああああああああ!」
わたしは荒ぶっていた。
「なんでわたし以外の女子をかわいく書いてるのよ! ああもう!」
怒りのあまりゴロゴロと転がる。
やはりゴロゴロはいいわね。心を落ち着かせることができる。
「ふぅ……ほんと、ライバルが増えて嫌になるわね……」
あの脳筋武道女里桜だけならなんとかなりそうだったけど、あの妹もどき未海は危険だわ。
わたしの中の危機察知センサーが超危険人物だと告げている。
行動力が、すごいしね……。
「先んずれば人を制す、というし……もう祥平に過去に出会っていたことを話そうかしら」
来週の日曜日に未海って子がこっちに来るのなら、それまでに手を打たないと。
「ふふっ……燃えてきたわ。やはり、こうでないと。争って、戦って、勝利を手にする。これこそ、わたしに相応しい。ロシアで培った赤い血が真っ赤に燃えるわね」
でも、ちょっとだけ不安ね。
ライバルが強敵すぎる。
「まったく、エキセントリックすぎるのよ、みんな」
わたしのようなクールで常識的な日露ハーフを見習ってほしいわね!
…………。ま、まぁ、わたしも、たまにエキセントリックだけど。
「……でも、ほんと……暴走気味ではあるわね、最近のわたし……」
仕方ないのよ。出てくるキャラ全員おかしすぎるのよ。
それに対抗するためには、多少おかしくならないと戦えないのよ。
「どういう人生送ってるのよ、祥平は……」
これまでに祥平がほかの女子たちとつきあわなくてよかったわ。
あの未海って子とずっと一緒にいたら危険だった。
引き離したご両親グッジョブだわ。
「さて、ここからギアを上げていくわよ! 敵は本能寺にあり!」
本能寺じゃないけど。
ふふ、言ってみたかっただけ。
今日のわたしはテンションがおかしいわ。
「でも、多少はおかしくなっちゃうものよね」
だって……わたし、祥平のことを――。
す、すすす、好きなんだから!




