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ナーニャの部屋~芋羊羹と筋トレ~

★☆★


「ふにゃあああぁああぁ~~~~……」


 わたしは自宅マンションに帰ってくるや盛大にため息を吐いた。


 疲れた。本当に疲れたわ。

 今日は色々なことがありすぎよ!


 帰りの車が比較的マシな運転だったのは救いね。

 ……まったく、祥平ったら。変な気を利かせて。

 ……べ、別に本当は感謝してるとかじゃないのよ! 


「と、ともかく今日の小説の更新を確認しないと」


 祥平のラブコメ投稿は順調に続いていて、リアルタイム更新みたいになっていた。


「今日のデートをどう書くのかしら? でも、さすがに今日は更新休み……?」


 ソワソワしながらネットを確認する。

 しかし、更新はされていない。


「にゃああああああ!」


 気になる気になる気になる!

 祥平にとって誰が一番なのよ?

 これで妹もどきへの愛が綴られてたりしたら襲撃決定だわ。


「……って、わたし、暴走しすぎよね」


 別に祥平はわたしの彼氏でもなんでもないのに、今日はグイグイいきすぎたわ。

 でも……幼稚園のときにわたしと祥平は婚約した仲。

 偽妹も幼なじみもわたしの敵ではないのよ!


「……偽妹ルートにも幼なじみルートにも行かせないわよ、祥平……。わたしこそが真のメインヒロイン。メインルートこそわたし」


 ライバルばかり出てきて嫌になるけど、最後に勝利するのはわたし。

 これだけは譲れないわ。


「さあ、祥平。小説を更新しなさい。そして、わたしへの愛を叫ぶのよ!」


 祥平の小説投稿を待ち続ける。

 そして――。


活動報告『本日の投稿はお休みです』


「にゃあああああああああああああ! 書きなさいよぉおおおおおおおお!」


 ここで、お預け!

 エサをもらえない猫のようにわたしは荒ぶった!


 とりあえず、心を落ち着かせるためにゴロゴロ転がる。

 …………。ふぅ……少し落ち着いたわ。


「……でも、仕方ないわね。わたしも今日は疲れたし……」


 小説のことばかり気にしても仕方ないわね。

 とにかく、これからの対策を考えなければ。


「……こうなったら、さっさと言うべきなのかしら。わたしと祥平が幼稚園の頃に会っていたことを。そして、将来、結婚するって約束したことを……」


 でも、どうせなら祥平自身に思い出してほしいわね。


「まったく、なんで忘れてるのよ、あのアホんだら!」


 といっても、当時と髪の色が違うしね。


「……もう一度、髪を染めてみようかしら?」


 あの頃と同じ黒髪になれば祥平も思い出してくれる?


「でも、それも面倒ね……」


 子どもの頃と違って、染める量も多いし。


「まあ、いいわ……とにかく今日はお土産でも食べて寝ようかしら」


 川越土産の芋羊羹。あの妹もどきが買っていたので、つられてわたしも買ってしまったのよね。……さて、どんな味がするのかしら?


「はむ……」


 包丁を出すのが面倒なので包装からニュッと芋羊羹を押し出して、そのままパクッと食べる。


「……って、ウマッ!? なにこのおいしさ!? 恐ろしいほどの美味(びみ)だわ!」


 正直、芋羊羹を舐めていたわ。

 ここまでのおいしさだなんて。


「ハッ、これは罠ね……。おいしいものをたらふく食べさせてわたしを太らせるという妹もどきの卑劣な策略……!」


 かわいい顔してエゲツナイ女だわ。

 ただでさえカップラーメンによってカロリー過多なのに。


「今日も筋トレしないとダメね」


 あの妹もどきの策略にはハマらない!

 わたしは日課の筋トレを始めた!



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― 新着の感想 ―
[良い点] 更新お疲れ様でした! 毎日この時間帯になるとソワソワします!
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