登場人物紹介 (一章)
◇登場人物紹介(一章のネタバレを含む)
◎ 月面飛行士養成学校22期卒業生
◯霜村美沙希
本作の主人公。17歳の小柄な日本人の少女。かなりの努力家。両親を失い、精神に異常をきたした幼少期を孤児院で過ごす。その時に見たSFアニメの主人公に感激し、宇宙飛行士を目指すようになった。
月面飛行士養成学校22期を首席で卒業し、人型駆動兵装"マーズ・ジャッカル"の最優秀パイロットとして火星に赴任する。階級は四等飛行士。友人にイネス、エヴァ、スンシル、妹に咲良がいる。
◯イネス・マッカートリー
孤児院出身の大人びた雰囲気を持つ18歳の少女。美沙希の親友で、同じく"マーズ・ジャッカル"のパイロットとして火星に赴任する。冷静沈着。養成学校の卒業成績は三番だが、十分に優秀で、特に射撃の成績で右に並ぶものはいない。階級は美沙希と同じく四等飛行士。面倒見が良い。
◯エヴァ・ケルビャー
孤児院出身の勝気な少女。17歳。金髪ポニーテールが特徴。目つきは鋭い。
二人と同じく"マーズ・ジャッカル"パイロットとして火星に赴任する。その性格が災いして喧嘩が多いが、根はいいヤツ。卒業成績は次席。それに関して美沙希に負い目を感じているようだ。
格闘技術で並ぶもののいない天才。10mを超えるナギナタを好んで使う。階級は四等飛行士。
◯リ・スンシル
孤児院出身の東洋人の少女。22期生で最年少の16歳で、大陸から日本に脱出してきた元難民。おっとりとしていて控えめな性格だが、仲間のこととなると行動的になる。卒業成績は十八番目と振るわないが、"マーズ、ジャッカル"の操縦技能は遜色ない。三人と共に火星に赴任する。四等飛行士。
◎火星開拓局
◯アイリス・ブルーフィールド
火星開拓局の局長で火星人類の頂点に立つ若き女性軍人。階級は星将。26歳。本人は嫌っているが、「火星一の美女」という異名がある。長身で巨乳。
桃色の長髪と水色の口紅という独特な風貌で、性格はオープンでフレンドリー。かなり優秀で、そんな風貌と性格でありながら衛星戦艦の艦長も兼任する。同時に少女に突然抱きつくなど変態じみた行動も平然と行う変人。
周知の事実ではないが、未成年が死んだら性的快楽を感じる精神障害を患っている、らしい。
◯中屋敷謙蔵
白髪が目立つ壮年の日本人男性。階級は一等星佐。副局長と副艦長を務める。アイリスの戦務幕僚も兼任しており、右腕的存在。開拓局のナンバー・ツー。アイリスとの関係は長い。無口。
◯アーネスト・アーチャー
熊のような体格を持つベテラン軍人。金髪オールバックで、右目は核戦争で失明して眼帯となっている。22期生の教官を務め、新兵器"マーズジャッカル "の専門家とも言える大佐。ミサキ達と共に火星に赴任し、マーズサーベイヤー大隊の指揮官となる。
◯オットー・ラングスドルフ
サーベイヤー大隊707機械化砲兵小隊の小隊長のドイツ人男性。28歳。階級は三等星尉で、ミサキたちの直接の上官。クラシックを聴くのが趣味。赤髪で、前髪を搔き上げるのが癖。多脚戦車"センチュリオン"の車長を務める。逆境に強い優秀な士官。
◯七尾春樹
ラングスドルフ車で操縦士を務める日本人男性。年は二十代前半。階級は飛行士長。宇宙飛行士として火星に来たのに軍人として働いている自分に嫌気がさしている。過去に何かあったようだが……。
◯レイフ・ハリス
ラングスドルフで砲手を務める若い男。階級は飛行士長。色覚障害用のサングラスをいつもかけている。不良みたいな性格で口が悪い。
エヴァと衝突するが、のちに仲良くなる。
◯アレン・カーライル
開拓部に所属する技術者。士官ではないが、技術士として周囲から一目置かれている。軍医としての側面も持つ。七尾とは知り合い。現在はサーベイヤー大隊付の技術士のリーダーを務めている。




