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モブが異世界で生きていきます  作者: たにやまちゃとら
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8

 さてと、次はなにかな♪

と口ずさみつつ、獲物を探していると、ビッグビジョン発見。

 流石に、今のフウには、空中戦なんかは、期待できないので、エアブレットで落としシロに仕留めさせた。すまんがフウの出番はまた後でだな。

 そして、フウがレベル15にアップ。


 ビッグビジョンを仕舞い、次の獲物を探していると、ウルフが来襲。わーにんぐ!

 だが、リベンジを咬ましたる。


 「フウは上空に退避、出来れば牽制を。シロは囲まれない様に。体格もスピードも、向こうが上だから気を付けろ」


 がう、ほーと、返事があったのでマナを集める。どうせ当たらないならと、武器強化は必要無し。

 イメージ、眠りをもたらす雲。


 「スリープクラウド」


 正面から来たウルフ3匹は、眠りの雲に巻き込まれ倒れた。

 シロの方に3匹が行ったので、そちらにもライトニング3連。牽制程度と考えていたので、1匹にしか当たってなかった。

 こちらにも、残りの3匹が来ている。ライトニング3連を放つが、仕留めたのは2匹だけで、残りの一匹が跳びかかってきた。杖をウルフに叩き付けると倒れた。ライトニングの影響か?えらく脆い。

 直ぐにシロの方を見ると、1対2となって苦戦していたので、マジックブレットを放ち仕留めた。

 寝ているウルフ3匹にも留目を刺し、回りを見渡すが、もう大丈夫そうか。ユキトが息を吐くと、ティアのインフォがきた。


 「シロくんフウくんレベルアップ」


 シロがレベル26にフウが20に上がったのを確認した。フウは発光し成体大になった。ウルフを回収して、シロとフウを労う。フウも実戦投入可能な位育ってきた。ビッグビジョンやウルフ、ゴブリンの1匹なら問題はなさそうだ。


 そんな事を考えながら、街へ戻る途中にラージピッグを見つけたので倒し回収、美味しいです。

 流石に、シロとフウのレベルアップは無し。森を出る前にシロとフウを帰還。

 街に帰りギルドへ直行。おっちゃんが居たので、沢山有るよ。と断り、台の上へビッグビジョンと、ラージピッグを乗せ、ウルフ9匹は床に置き魔石を3つ渡した。おやっさんは唸る。


 「これだけ狩れれば一端の狩人だな。そうだなウルフは13000Fで9匹で117000F、ビッグビジョンが12000F、ラージピッグが22000F、ゴブリンの魔石3つで3000F、合わせて…154000Fでどうだ?」


 もちろん頷き、金貨1枚大銀貨5枚銀貨4枚を受け取り、挨拶をしてティアと話をしながら花色亭に向った。


 「今日は稼げて気分が良い。まだ、油断は出来ないけど、金の心配はなくなりそうかな」


 「そうだねー。もう少ししたら、北の街に移ると、もっと稼げる様になるよー」

 「北の街?」


 ユキトが尋ねると、ティアが説明した。


 「このコミティスの街はアダナクラスの森の端に位置しているから、強い魔物も、絶対ってことはないけど、滅多に出ないからね。比較的安全な街なのさー。でも、北のリコフスの街は森を切り開いて作った街で、危険だけど得る物も多いのよ。運が悪いとスタンピードで街ごと呑まれるけどねー」


 「えらく物騒だな。どこかの風の谷か?」


 「そこまで酷くないよー。スタンピートは、10年に一度あるか無いかだし。それにレベルが上がれば、ユキトくん一人で無双出来ちゃうよー」


 そうは言うが、そんなかったるい事はしたくない。


 「この街で食っていけるならそれで良いのだが…」


 「まあ、今はもう少し狩りの経験をしないと、戦う事も難しいから、後で考えれば良いさー。それよりも、早く帰って夕飯だーお酒だー」


 どこのアル中だよ。

と、ユキトは思いつつ何時もの花色亭へ向かった。この宿も、もう10日近く泊まっているから、常連扱いになるのか?そんな事を考えつつ、女将さんに一泊頼んで、いつもの部屋で休んだ。

 夕食を食べに降りメニューを聞くと、ウルフの角切りステーキだ。今日もエールとワインを頼んだ。ラージピッグ程の脂はないが、これも旨し。

 気分が良かったので、追加で何か頼めないか女将に尋ねると、ウルフの筋煮込みが出せると言うので、追加のエールと一緒に頼んだ。お値段銀貨一枚。追加分が来る頃になると、ティアは神ポッケにステーキとワインを仕舞い、ティアは空のジョッキをスタンバイ。


 「ティアもエール飲むのか。今から頼むか?」


 そう聞くと、ちょっと貰えば充分との事。

まあ、ティアは小さいしな。煮込みとエールが到着すると、エールはよ冷やせ。と、謎のプレッシャー。

コールドの魔法を使うと、ティアのジョッキに注いでやる。小さいから難しい。少し零れたが致し方なし。

 煮込みもティアの皿に柔らかそうな所を一切れ取ってやる。何だか多い様な気がするが、食べきらなければ、神ポッケに入る事になるだろう。

 煮込みは旨い。たまには贅沢も良いだろう。ご機嫌な気分で部屋に戻り、クリーンを掛けて寝た。


 残金215000F



 明くる朝、少し寝過ごした感があるが、それなりの目覚め。今日もいつも通り朝食を食べ、森へと出掛けた。


 シロとフウを呼び出すと、狩りを始めた。今日も居ましたゴブリンさん、6匹居るからワンパーティーなのか?

 とりま、ライトニング3連で半壊させた。


 「シロとフウは1匹ずつ相手を頼む」


 ユキトはそう言うと、アイテムボックスから杖を取り出し、エンチャントウェポンを掛けて、ゴブリンの喉目掛け突き込んだが、わずかに逸れた。棒をくるりと回し、顔へ打ち回し、そしてフルボッコにした。

 シロの方は、押さえ込みに入っていたが、フウはうまく牽制しているが、攻めきれないでいる。

 フウの相手をマジックブレットで、シロの方も同じく仕留めた。

 そこでティアのインフォ。


 「ユキトくんシロくんフウくんレベルアップ」



 レベル5

 HP190 (+35)

 MP530 (+120)

 筋力43  (+9)

 敏捷力67 (+13)

 体力59  (+10)

 魔力130 (+35)


 スキル棒術(NEW)


 ユキトは、棒術が生えた事を喜び、ゴブリンの魔石を回収し始めた。シロはレベル28、フウはレベル23にアップ。


 「ユキトくん、スキルゲットおめー。でも下半身の杖術スキルは持っているって?」


 ティア五月蝿い。魔石を回収中だからスルーだ。


 「わたしは、小さいから無理にしないでね。壊れちゃうから」


 まだ言うのか。シカトを決め込んでいたら、流石のティアも、お願いだからスルーしないで。と泣きついてきた。


 「下ネタは宜しくないぞ。一応女性キャラだし」


 「一応ってなんにゃー。可愛い女神になんて事を言うにゃー」


 「にゃー言うな。似合っているから余計にムカつく」


 「ユキトくんが放置するからにゃ」


 「はいはい。かまってやるから、もう次のを探そうな」


 ティアは頷きながら、かまってくれないと泣くぞ。と脅してきた。別に泣くのは平気だが、五月蝿いのは困るので、はいはい言っておく。

 それが悪かったのか、今日はゴフリンの日か。3匹のと、4匹のゴフリンを倒した所で狩りは終わった。

 シロはレベル31にフウは26にあがった。それにしても、ユキトは接近戦での立ち回りを模索していた。中途半端になりはしないか。色々な魔法を試すべきか?

 そんな事を考えつつ、街へ帰りギルドに行き、珍しく一般カウンターに並ぶ。お姉さんの所は混んでいるから、もちろんおっさんの所だ。

 魔石13個とカードを渡す。大銀貨1枚銀貨3枚を受け取り花色亭へと向かう。


 一泊お願いして、夕飯を注文するとインテンスボーアステーキ。酒はもちろん頼む。


 残金218000F



 次の日、レベルが上がったので、新たなる召喚獣を喚ぶことにした。森へ着くと召喚魔法を使う。

 イメージ、大きくてパワフル。くぅーん。


 「サモン」


 出てきたのは、森の熊さん。相変わらず、小さくて可愛い。でも、手に余る程の大きさはある。


 「名前はアズだ」


 今回も、MPをかなり持っていかれた。

 しばらく、もふもふさせて貰おう。このまま小さく可愛いままで居て欲しい。 シロもフウの時も、そう思ったものだ。だが、アズにも戦ってもらわなければならないからな。


 「ユキトくんの事だから、クロとかクマとか名付けると思ったんだけど?それと、今日は接近戦禁止だからねー」


 ティアからツッコミが入った。

 解っておま。アズの事を考えると、そんな余裕はない。だから、もそっとアズと遊ばせてくれ。


 かなりの時間アズと戯れてから、シロとフウを召喚。仲良くする様にな。

 アズを抱え、狩りを開始した。

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