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モブが異世界で生きていきます  作者: たにやまちゃとら
7/18

7

 朝に目が覚め、調子が悪くない事を確認。森へ行き狩りをする。


 森へ着くとシロを召喚。

さて、何が狩れるか。


 まずは入り口付近でホーンラビットを発見。ライトニングを頭に撃ち込んで倒し回収した。

 これで今日の宿代は確保か。気が楽になる。

そして、シロはレベル14にアップ。

 次は何が出るか。

何やら、団体さんの気配。見るとゴブリン御一行様だ。

 計6匹。舌打ちしたいのを堪えつつ、シロに牽制を頼む。

 風の刃、ウインドブレードで3連で不意打ちをし、見えない風の刃がゴブリンに襲いかかる。当たり前の様に命中して3匹のゴブリンは倒れた。

 残り3匹もシロの牽制もあり、ウインドブレードを撃ち込み片付けた。

 ゴブリンは動きが早くないから良い的だ。稼げないけど。


 「ユキトくんとシロくんレベルアップ!」

ティアのインフォが来た。


 先に魔石を回収し、移動しながらステータスを開く。


レベル4

HP155(+30)

MP410(+90)

筋力35(+7)

敏捷力64(+10)

体力49(+8)

魔力95(+30)


 相変わらず非力だが、魔力系は良い感じに上がっているな。普通のRPGとステータスの上がり方が違うが、ツッコんだら負けなんかね?

 シロはレベル17だ。中型犬位に大きくなった気がする。


 そして、次の獲物を探していたのだが、シロが何だかさみしそうにしていた。

 「ティア、鳥系の魔物って、この辺に居ないのか?」

 「居るよー、ビッグビジョンって言う鳥。狩るの?」

 「鳥を落としたら、シロが喜ぶかと思ってな。」

 「そういう事なら、探してみようよー。別にレアモンじゃないし」


 レアモン言うな。


 探す事1時間、木に止まっている大きな鳩を見つけた。


 「あれがビッグビジョンだよー」


 「何でこの世界の奴は、デカイのかな?」


 ティアは異世界だからさー、と解る様な解らない様な事を言う。

 兎も角、普通に魔法を打ち込むと、それで死ぬかもしれないし、対人用にも応用が効く手加減魔法を試すか。

 イメージ、エアーガン


 「エアブレット」


 魔力軽めで試してみたら、鳩がバタバタしながら落ちてきた。空かさずシロがダッシュ。素早い動きで鳩を確保。翼を広げればシロより大きい相手だが、見事に押さえ込んでいる。本当はシロに遊ばせて挙げたいけど、食べられるしな。直ぐに留目を刺す様させた。

 シロはレベル18に上がっし、シロを帰還させ街に帰ることにした。

 ギルドのおやっさんに挨拶をし、ホーンラビットとビッグビジョンを出し魔石を6つとカードを渡す。


 「そうだな。ホーンラビットが15000F、ビッグビジョン12000Fだな。魔石はゴブリンか、それが6つで6000F。全部で33000Fでどうだ?」


 ユキトは頷き、大銀貨3枚と銀貨3枚、カードを受けとる。

 花色亭で宿を取り夕飯だ。もちろん二人とも酒も頼む。猪の煮込みだ。汁まで美味しく頂き、生活魔法クリーン掛け寝た。


 残金97000F



 今日は、この世界に来て7日目だ。色々ありすぎて、長い事ここに居る様な気がするがな。

 と、ユキトは思っていた。朝食の、猪の炒め物をアイテムボックスに入れ、パンとスープを食べた。


 外へ出て森に着くとユキトはティアに言った。


 「レベルが上がったし、また召喚魔法を試そうと思うのだが、また調子が悪くなるかもしれないから、何かあったら頼む」


 ティアは、MPも上がったし大丈夫だよー。と、お気楽だ。

 本当に頼む。


 イメージ、森の中を自由に飛ぶ翼。猛禽類。ほー。


 「サモン」


 また魔方陣が現れ眩しく光る。

 光が消え居たのは、鳥の雛。

 二回目だから、慌てず騒がず。


 「名前はフウだ」


 MPを持っていかれたが、何とか大丈夫そうだ。しばらく休めば狩りも出来そう。

 ワシミミズクをイメージしたが、ピーピーと鳴いているフウを見てるとどの様に育つのか楽しみだ。

 シロも呼び仲良くする様に言った。ぱっと見フウが食われている様な気がするが大丈夫かな?しっかり休んで2匹とじゃれてリラックス。

 さて、狩りの時間だ。

見つけたのはゴブリン3匹。まあ良いか。

 シロに頼む間も無く、ウインドブレード3連で切り捨てた。

 フウの周りが発光し、少し大きくなった。小鳩位に成長。もふもふ感が出てきた。鷲も捨てがたかったけど、可愛さで言えば梟を選んで良かったと思う。

 魔石を回収して、レベルを見ると、シロがレベル19に、フウは、レベル10へ上がった。シロに外観の変わりはない。

 帰る為に、引き返しながら獲物を探していると、ラージピッグ発見。

 フウを飛ばす。上空からの囮だ。そしてシロへ狩る様指示を出す。

 最悪、逃げられても良いかと思っていたが、シロがするすると近づき、ラージピッグに飛び付くと首をかぶりとくわえ、押さえ込んだ。ユキトも前に出て、マジックブレットで留目を刺した。

 フウは、牽制にもならなかったけど、レベルが11になった。シロはレベルアップなし。

 森から出る時にシロとフウを帰還し、街に戻った。


 ギルドの買取りカウンターに見慣れぬ兄ちゃんがいた。流石に職員さんも、休みは有るなと考えながら、ラージピッグと魔石、カードを取りだし、見てもらった。

 いつもと同じく、ラージピッグ22000F、ゴブリンの魔石3つで3000Fだ。獲物の大きさとかは関係ないのだろうか?そう思いながら大銀貨2枚銀貨5枚とカードを受け取り、ギルドを出た。

 今日も花色亭に宿を取る。夕飯は兎肉の香草焼き。ティアと2人で酒を飲み、クリーンを掛け、眠りについた。


 残金112000F



 朝起きて、今日は狩に行かず、のんびりしようと決めた。ティアも働き過ぎは危険だよー。と賛成してくれたので、いつも通り、メインをアイテムボックスへ入れ、スープとパンをのんびり食べた。

 出掛ける事にしたが、先ずは武器屋へ。色々な武器があって何だかそそられる。スキルもあるから、剣を買いたいのだが、かなりお高い。手が出ないので、安価な物を探すと一本の杖、いや棒と言うべきか。長さ2メートル弱。材質は欅か。

 値段20000Fでお買上です。

 武器屋を出て、ユキトは杖を手に入れた。ぱらららーとかやってたら、回りの眼が痛くなったので、そそくさと立ち去った。

 しかし、1週間稼いで初期装備が揃うとか無理ゲー過ぎね?そうティアに尋ねると、逆にヌルゲーのバランスなんだけとねー、とティア。ベリーイージーくらいが良いのだがとユキトは思わずには要られない。

 その後、屋台を回り食べ歩き、美味しいものは、多目に買ってアイテムボックスに保存。

 雑貨屋に行って見回りながら、多少の買い物をして、花色亭に行き、ゆっくりした。

 夕飯は、豚の串焼き。脂が落ちて旨い。ユキトは大根おろしが欲しくなったが、そんなものは、無さそうだ。

 今日の出費。武器に20000F、屋台と雑貨で10000F、宿代と酒で10000F。


 残金72000F。


 昨日休んだからか、良い目覚めだ。

 朝食のメインは、豚炒め。それはアイテムボックスに直行させ、スープとパンを食べて狩りへ行く。

 森へ着くと、シロとフウを召喚。昨日買った杖をアイテムボックスから出し、獲物を探した。

 最初の獲物はゴブリン3匹。

 奴等はアホだから、黙ってても此方に来てくれる。


 「シロは地上で、フウは上空から牽制してくれ」


 ユキトが指示を出すと、

 がう、くぅーと召喚獣達は答えた。

 さて、ゴブリンと接近戦で戦おうではないか。

イメージ、武器に纏うマナ。


 「エンチャントウェポン」


 ぽんやりと光る杖。とりあえず、コブリンに杖で出足払い。体勢を崩した所に、杖を首筋に打ち払い、あとから迫るもう一匹の喉仏へ棒を突き込む。

 最後の一匹は、既にシロが押さえ込んでいたので、転がっている3匹に魔法で留目を刺した。

 魔石を回収し、シロとフウを褒め撫でながら移動。

 シロはレベル20になり発光、成体くらいの大きさになった。結構な迫力。

 フウはレベル14になった。


 「ユキトくんは近接戦闘もしたいの?」


 ティアが訪ねてきた。


 「いや、魔法メインで生きるにしても、それだけで安全って訳にはいからな。ゴブリンとか余裕が有る時に鍛練しとかないとな」


 「何だかユキトくん、脳筋に進みつつある様な気がするなー」


 「失礼なことを言うなし。魔法無双で行くでござる」


 「やっぱり…」


 「いや、ただのネタだから気にすんな!」


 と、勢いで誤魔化すユキトだった。

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