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モブが異世界で生きていきます  作者: たにやまちゃとら
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6


花色亭に行って、また一泊頼み、部屋に入ると防具を外し一息ついた。

やはり防具はめんどくさい。

夕飯の時間。

今日は兎肉らしく、あっさり系の料理を食べていた。酒はもちろん注文した。

だか、温いエールを何とかしたいと考えたユキトは、半分飲んだ所で実験してみることにした。

イメージ、マナを液体に行き渡らせて凍らせないよう冷やす。


「コールド」


木のコップだから、解らなかったが、エールを口に入れると確かに冷えている。

酒も旨くなるし、魔法制御の訓練にもなる。

それを見ていたティアが、私のも少しだけ冷やせ!と言い出したので、木のコップの方に、コールドを使い冷えぎない程度に冷たくした。

そして、今日も終わる。

皮の鎧60000F、宿代酒代10000F。

残金45000F。



朝起きると、やはり疲れが溜まっているのか、調子が今一つ。

昨日と同じ様に、朝食はメイン兎肉の串焼きをアイテムボックスへ。パンとスープだけだ。

ティアも昨日と同じ。

そして、チェックアウトすると、街を出て森に向かった。

ユキトは、森へ向かいながらティアとディスカッション。

昨日の失敗を踏まえ、

ソロの冒険者はあまり居ない事。

ユキトは人間嫌いだからソロが良い。

そしたらティアは、召喚魔法って手が在る、と提案。

それは名案だ、とユキトは森に少し入った所で、召喚魔法を試みることにした。


イメージ、召喚獣。強そうな虎。がおー。

よし、おいでませ!


「サモン」


魔方陣が展開され、眩しく光る。

光か収まるとそこには…

子猫?いや子虎が居た。

………


「小さいな」


「小さいねー」


「可愛いな」


「可愛いねー」


「ティアさんよ。見た目は可愛いけど、凄く強力なスキル使えます、とかそんな感じなのかな?」


「まさか。見たまんまだよー。ユキトくんが、育てるのさー。そんな訳で、早く名前を決めて契約してねー」


「召喚獣なら即戦力だろ!プギャーふじこふじこ!~~~!?!?」


「うぎゃー、ユキトくんが壊れたー」


5分後。


「ユキトくん落ち着いた?」

「何とかな…この世界に来て、一番の衝撃だった」

「昨日大怪我したのに?これが!?」


ティアも衝撃を受けたらしい。

ユキトは、冷静さを取り戻し、召喚獣を見た。小虎の色は白がベースなので、ホワイトタイガーなのか?


「うむ、名前はシロだな」


ユキトがそう宣言すると、


「安直な名前過ぎ!!」


と、ティア2度目の衝撃。だが、その名前を気に入ったのか契約が完了し、ユキトはMPをごっそり持っていかれた。(貧血に近い)


「今日は、もう帰った方が良いかもねー」


ユキトは、ティアが言う事を否定できなそうだ。少し休んで街に帰ろうと思った。


「じゃあ、休憩中に召喚獣の説明をするよー」


召喚獣は、召喚獣の世界に居て召喚者と契約する事で、この世界の実体を得る。


帰還しても契約はそのままで成長する。


この世界で実体が死ぬと、契約が失われ同じ個体は呼び出せなくなる。


契約時には、多量のMPが必要。


基本、飲食は必要無い。


召喚者のレベルが上がると、他の召喚獣を呼び出せる様になる。


等、ティアからの説明を受けつつ、シロを観察。やはり猫とは違い足が大きい。顔も剽悍な感じだし。だが、じゃれつく動きは猫だな。少し楽しませて戴こう。しばらく堪能し、シロを帰還して街に帰った。

花色亭に着くと、食事無しで宿を取った。

ティアが、ぶーぶー言っていたが神ポッケ(アイテムボックス)に、ワインと肉を保存してそうなので、それを食べてくれと伝え、明るい内から寝た。

宿代7000F。

残金38000F。


ユキトは、気持ち良い朝を迎えた。

飯も食わずに寝ていたので、空腹感はあるが体調は戻った。

ティアは、ご機嫌斜めだが朝食を食べれば気も変わると思う。チェックアウト後、パン屋に行き1000F分買い、外で食べた。

ティアは、神ポッケからワインを出し、朝から飲んでいる。駄女神だ!

ユキトは生活魔法の水で我慢。

そして、街を出て森へ着くと、まずは魔法の実験。


イメージ、飛ぶ。


「フライ」


体が浮いていく、コントロールも可能だ。

空戦をやれる程では無いが、なんとかなりそうだ。


「シロ」


呼び掛けると、魔方陣の上にシロが現れた。

やはり小さい、2キログラム位だから、生まれてすぐな感じ。これでは狩り処ではなく歩くのさえ儘ならなそう。仕方がないので抱き上げた。


「ティア、取り敢えずはパワーレベリングって事なのかな?」


びゃぁうびゃうと鳴く、シロを見ながら尋ねると肯定した。

お金も稼ぎたいし、シロも居るので森の境目を北に歩き出した。

最初に現れたのはゴブリン。ウインドブレイドで舜殺。


「シロくんレベルアップ」


途端、ティアのインフォが入った。

早っ、シロのステータスを見るとレベルが7に上がっていた。


「一瞬でレベル抜かれた」


膝から崩れ落ちシロを地面に下ろしorz

その直後、シロが発光し大きくなった。


「なんじゃこりゃー!」


大きくなったといっても、小型犬より少し大きいくらい。歩く事は出来ても、何だか、よたよたしてて頼り無い。


「今更だよー。驚く所が間違っているかなー」


のほほんと、ティアは言うが異世界歴が短いし、自分の事で、あっぷあっぷしているユキトには難しい話だ。


「レベルを上げれば、直ぐに成長するん?」


ユキトが聞くと、もちろんさー、と心強い返事。


「はよ、大きくなってな」


シロを一撫ですると、魔石を回収した。そして、かなり重くなったシロを抱え、次の獲物を探した。

発見したのは豚のつがい、餌を探しているのか、土を掘っていた。

2頭が斜線に入っているのでライトニング。稲妻が2頭を貫通し倒れる。


「(低い声で)豚子愛していた。君に出会えた事を感謝する。(高い声で)私もあなたと一緒に居られて幸せでした。(素の声で)ってスルーは止めようよー」


ティアがお得意のを噛ましていたので、ユキトは無言のままラージピッグを回収していると、ティアが泣きに入った。

ユキトは、続きが気になってな。と言い訳しながら涼しい顔だ。

ティアさんプリプリしながら、シロくんレベルアップ!との事。


ユキトがシロのステータスを見ると、レベル11迄上昇。また少し大きくなった気がする。

しばらくティアの食事休憩をして、引き返しながら森の中を探索。

シロは、普通に歩ける様になったので、ユキトの回りを歩かせる事にした。

いざとなったら、帰還すれば良いだろう。

ゴブリン3匹を発見し、ウインドブレードで舜殺。シロは、倒れたゴブリンに猫パンチをテテテテシと咬ましている。

そんなシロはレベル13にアップ。また少し成長したかな?ユキトは魔石を回収して、シロを帰還し街に帰った。いつも通りギルドのおっちゃんに声を描ける。


「今日は、ラージピッグ2頭と魔石4つです」

「おう、昨日は来なかったな。ラージピッグはそこに乗るか?」


大丈夫そうです。と言いながら横の台に乗せ、魔石を渡した。


「相変わらず状態がいいな。これなら、43000Fでどうだ?」


否は無い。

ユキトが頷くと、おっちゃんは魔石を判定器に乗せた。


「ゴブリンの魔石4つか。4000Fだな。おっ、ランクが上がってるな。新入り、これでFランクだぞ」

「いやー。ランクとかどうでも良いんですよ。狩人なんで」


「そうか?インテンスボーアを、ソロで狩れるのなら、冒険者としても優秀だと思うがな。まあいい。合わせて47000F、大銀貨4枚と銀貨7枚だ。確認しろ。」


お金を受けとり、いつもの様に花色亭に行き、宿を取る。今日の夕飯は煮豚だ。焼酎が欲しくなる味。エールをちびちび飲みながら食べた。ティアは今日もワイン。


朝食1000F

宿代+酒代10000F

残金72000F

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