表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モブが異世界で生きていきます  作者: たにやまちゃとら
5/18

5


「ホーンラビットは、15000F、インテンスボーアは、この大きさなら32000Fでどうだ?」


ティアを見ると頷いてる。

カードを渡し、それで良い、と言うと、


「ゴブリンの魔石を合わせて、大銀貨4枚銀貨8枚だ。確認しろ」


おぅ、多少の余裕は出来てきたのか。カードとお金を受け取り、また宜しくお願いします。

と言い、ギルドを出た。

帰りに雑貨屋にて、替えの中古服、小さい木のテーブル、椅子、お皿、コップ等19000Fの雑貨を買った。

やはり服が高い…

ユキトは、武器を買いたかったらしいが、財布に酷しそうなので、もう少し稼がないと駄目みたいだ。

花色亭行きに、女将さんに、また一泊頼んで、部屋に入った。


「ティアの服は神の力とかで変えられるのか?」


そうたずねると、変えられるけど、着替えることも出来るよー、と答えた。

だがティアさんよ。小さくて済むのはありがたいが、オーダーメイドとか無理だ。かなりお高いからな。

飯を食べて、早く寝よう。明日も稼がねばならないからな。今日も豚のステーキだが、ガーリック風味。

エールに合う。ティアはワイン。

買い物と宿代、夕食時の酒代、29000Fの出費。

残金32000F。



次の日、朝食のメインの豚肉炒めをアイテムボックスに避難させ、パンとスープを食べ、

宿をチェックアウト。

ギルドはスルーして、街の外に出た。

どうせGランクの依頼なんて、録なの無いし。

今日は森までの道中、獲物には出会わなかった。

森の中で最初に見つけたのはゴブリン2匹。ハズレなのでがっかり感ぱねぇ。

イメージ、風の刃


「ウィンドブレード2連」


目には見づらいが、風の刃がゴブリン2匹を切りつけた。

レベルが上がったからか、魔法の一撃でゴブリン2匹は息絶える。

魔石を回収しなから、ゴブリンに合うと損した気分になるな、と言うと、

ティアから、皆そう言うと思うよ、と有り難い言葉をもらう。

少し早いが休憩。テーブルと椅子を出し、まったり。

何か、場違いな感じがする。隣にナイフとフォークを使って、食事をしている妖精?が居るし。

まあ、なるべく気にしない様にした。


さて、休憩後に発見したのもゴブリン3匹。ウィンドブレード3連で問答無用に倒す。


「レベルアップだよー」


「レベルが上がったか」


魔石を回収し、移動しながらスターテスを見る。


レベル3

HP125(+25)

MP320(+70)

筋力28(+5)

敏捷力54(+8)

体力41(+6)

魔力65(+25)


「ゴブリンばかりたけど、レベルが上がると、やっぱり嬉しいな」


「ユキトくんも強くなってきたよね。この辺なら一確だよ」


「だと良いのだが…

それと、次は食える奴が良いな」


「それは、ゴブリンを呼ぶフラグだね!」


ビシっと親指を立てるティアさん、眩しい笑顔だ。

次こそは、食べられるのを…

そんな事をユキトが考えていると、ティアが珍しく真剣な声で言った。


「ウルフに囲まれそう!」


ユキトは、回りを見るがウルフなど見当たらない。また、ティアの弄りか?

そう思うのだが、ティアの声色がいつもとは違うので、マナを集めつつ、様子をみる。こちらに迫ってきたのか、数多くの気配を感じた。


誰だ、一匹狼なんて言葉を作った奴。狼は群れで狩るのだよ。孤独とか孤高なんて言っている場合ではない。一匹狼?むしろウェルカムだ!

ユキトは、毒づきながら、

イメージ、盾。ガ〇ダムのビームシールドの様なもの。


「シールド」


シールドは、左手に展開。今更ながら、ユキトは左利きだ。非力な打撃より防御を選択した。

左前から来るの狼に稲妻、ライトニングを放つ。当たったのを確認し、背後から飛び掛かってくる狼を、斜めに構えた左手の盾で跳ね上げ、まだ迫ってくる3体に3連ライトニングを放つ。

稲妻は2匹に命中、1匹は当たりが浅いが稲妻の麻痺効果で動きを止めた。


だが、その時、見落としていた個体に左足の脛を噛みつかれた。

倒れながら、狼に右踵を首辺りに落としたが、どれ程効いているものか。

噛まれている左足を無視して、シールドで弾き飛ばした奴を見ると、俺の頭の直ぐ前だ。ライトニングで牽制。幸いにも、ヒットし倒せた。直ぐに、左足脛に噛みついている奴へ至近距離からの魔法の弾丸、マジックブレットをぶちかまし、こちらに向かってきたもう一体は雷の投げ槍、サンダースビアで片付けた。

見渡しても普通に動けるのは居なそう。後は留目を刺すだけだ。


左足の痛みに、のたうちながら、少しでも動いている奴にマジックブレットを叩き込んでいく。

動く奴が居なくなると、直ぐ左足にヒールを掛ける。結構かじられて、痛くて仕方がない。

手が震える。今までロングレンジで戦ってきたので、何処かに甘えがあったのかもしれない。

ステータスを見ると、HPは2割り程しか減ってない。一撃で半数以上持っていかれたら、ショックで気を失うのでは?


と、ここまで来て、ユキトはティアの事を思い出した。

だが、声を掛ける間も無く目の前に現れた。


「心配させた?」


ユキトは素に戻ると、神なら死なんだろ、と憎まれ口。


「それより、ユキトくんの方が心配だよ。痛いと思うから、早く回復した方が良いよ」


「言われなくても回復中だ」

「それ位の怪我なら、治るから安心してー。」


優しく思えるのは痛みのせいなのか。それとも何か、企んでいるのだろうか…

左足の痛みは引いたがまだ違和感がある。もう一度ヒールを掛ければ大丈夫そうだ。


「元の世界なら、案件物だがな」


「もう、平気?

じゃあ、治療が終わったら、ズボンにクリーンだね。流石に破れた所は塞がらないけどね。

そして、ウルフを回収して帰ろー!」


ウルフを6匹仕舞い、街に帰る事にした。


歩きながら、反省会をした。


ウルフは強いわけではなく一匹ならなんて事はないが、スピードと数で驚異になるそう。


それから、ティアは飛んでるし、俺も魔法で飛べば、上から楽に倒せたんじゃね?とか、

土魔法を上手く使えば、囲まれても、平気そうだとか。

今思えば、戦い方は幾らでもある。


結論は、まず場数が足りない。それに、もっと魔法を臨機応変に使用しないと駄目だという事。

ユキトは、まだまだ楽に暮らせそうになさそうだ、とため息をついた。


そして幸い、魔物に出合う事無く街に着き、ギルドのおっちゃんの所へ行く。


「どうも、今日はウルフが6匹と多いのですが、どうしますか?」

「ウルフ6匹か…

そうだな、いつもの台に乗せるだけ乗せて、残りは奥にそのまま出してくれ」


俺は狼4匹を台に乗せ、その奥の床に2匹出し、魔石5つとカードを渡した。



「ウルフは全て状態が良いから1匹13000Fでどうだ?」


いつもの様にティアを見ると頷いてる。

この人は、ぼったくる事は無さそうかな。ギルド員だし。俺も、おっちゃんに頷く。


「魔石はゴブリンで5個だから5000F、狼6匹で78000F、合わせて83000F。大銀貨8枚と銀貨3枚だ。確認しろ」


お金とカードを受けとると、おっちゃんに挨拶してギルドを出た。


「武器よりも防具を買った方が良いのかな?戦いに馴れる前にくたばったら意味ないし」


ティアに相談すると、

そうかもねー。と気の無い返事。


取り敢えず、店を覗いてみる。

革製品の店だ。初心者に使いやすい革防具が欲しい。

そう言うと、ソフトレザーアーマーとガントレット、グリーブとブーツ一式を薦められた。値段60000F。

流石にお高いが、身の安全の為に購入し、調整して貰った。

昔のゲームで言えば、かわのよろいを装備した。

防御力が3上がった。

そんな感じだろう。

ユキトは少しだけ安心できる様な気がした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ