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 墓所の近くにある妻の実家には立ち寄らないと決めている。妻が死んでからもう十二年も経ったのだ。最初の数年は近しい親戚のように盆と正月には必ず挨拶に行ったものだが、今では歳暮/中元も滞り、賀状での挨拶が残るくらいか。行けば、わたしの顔を覗き込み、それで元気だった頃の娘の顔を思い出すのか、いつでも淋しそうな顔を見せる妻の両親がいる。今ではさすがに末娘の不慮の死を受け入れただろうが、その想いを毀す生き証人として顔を見せるのが、わたしにはどうにも辛くなったのだ。

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