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 過去や未来……というより時間というモノが実は『ない』と精神が疲れたときに良く思う。時間という概念は記憶の蓄積を生活上の武器とした人間の発明で、実際に存るのは現在に相当する瞬間だけだ。もちろん多少の生理的広がりはあるだろうが。

 記憶やそれを保存しておく――紙や光ディスクやフラッシュメモリなどの――媒体が実はまやかしの存在をあたかも本当にあるかの如く見せかける。過去というのは過ぎ去った瞬間へ想いで、いくら時間を溯っても、そこに到達することは決してない。同様に未来も存在しない。時間という人間が勝手に作り上げた概念が、それらを保証しているように感じさせるだけだ。記憶を持つ種族が、もうそれ=『時間の概念』なしで思考を進めることができないばかりに……。

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