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『墓碑銘』R.I.P.


 最初に見つけたのは駅の掲示板だ。

『安らかに眠れ』

 地下鉄の改札を出てすぐ、左手方向にある何の変哲もないホワイトボードに、種々の待ち合わせのメッセージとともに、その文字がある。

 それ以外の追加メッセージ――名前だとか、時間だとか――はない。

 上手くも下手でもない、まるで個性が感じられない文字で記されている。


 次に見つけたのは年始まわりのとき、ふと見上げたビルの看板だ。

『安らかに眠れ』

 大きさは数メートルあったし、文字の癖も印刷書体と変わり違っていたが、感じた印象はまったく同じ。

 妙な無個性。

 自分が知らないだけで実は世間では流行っている言葉なのかとも思ったが、通行人を眺めた限り、そんな感じはない。

 少し不安で厭な気分になる。


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