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0001:天災の可能性は天才 忘れた頃にコンニチハ

つまらない。

とてもつまらない。

無意味で無価値な思考が頭を巡る。

本当につまらない、と。



ソレはかつて天才と呼ばれた魔術師だった。


いや、というよりはその時に全ての興味を、全ての熱意を、そして全ての力を注ぎ込む価値のある存在が魔術……いや、『魔法』しかなかったのだろう。


ソレは全ての『魔術』を極め、その頂点に立った。


今現在、この世界における『魔法』の基礎は全てソレによって形作られたと言っても過言ではないだろう。


………いや、ソレがいなければ『魔法』は残ることは無かったに違いない。



まぁ、そんな事は些細なことである。


いずれにせよ『魔法』を極めたことによりソレにとって価値のあるものは何一つとして存在しなくなった事には相違(そうい)ない。


そしてもう一つ重要な点がある。


それを聞く前に少し考えてみて欲しい。

古来より一般に『魔術』とは他者の力を借り受けることにより成立するものである。


この場合における他者とは『神』であり、『悪魔』であり、また『精霊』でもあった。


他にもこれらのような存在は(いな)めないが、その共通点はいずれも『信仰の対象』であることである。


であれば『魔法』を極めたとは、『信仰の対象』の『信仰の対象』を必要としない『魔術』ですら模倣することができたということに他ならない。


また、この『魔術』を解析し、新たな技術を確立したことにより、先にも言ったように『現代魔法』は科学の波に揉まれることなく生き残ったのである。

余談であるが、これに対し前世紀的な『信仰の対象』を扱う『魔術』は『古代魔法』と呼ばれることもある。



さて。

『現代魔法』が創り出されたことにより、『魔術師(イレギュラー)』は『一般人』への一方的なアドバンテージを手に入れた訳だが、その傍らで『信仰の対象』は壊滅的な被害を受けた。


術者の魔力を(かて)とし、また力とする彼らにとってはソレは悪鬼にも思えたであろう。


故に彼らが自己保身に走ったとしても、無様と(あざけ)ることは出来ない。


彼らは、人の身でありながらあまりにも異質に過ぎるソレを……その全精力をもって封印しようとしたのだ。


誤字脱字ありましたら(感想にて)連絡よろです

R15タグ念のためつけました

なにぶんどこに飛んでくかさっぱりわからないものでwww

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