表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/14

第1話 異変の始まり

 空から黒い物質が降り注いでいた。


 まだ昼寝をしていた白い髪の少女、プリズムの目の前に落ちる。


 プリズムが目を開けると、空から黒い何かが降っているのが見えた。

 雨のように街へ落ち、人々の体に触れる。

 直撃した人間の瞳が紫色に染まった。


 次の瞬間、その人間は突然暴れ出した。

 理性を失い、周囲の人々に襲いかかっていく。

 ある男は突風を放って家を吹き飛ばす。

 ある女は街を凍り付かせたりして、暴れまわっている。


「何……これ…なんで人が暴れてるの」


 街は一瞬で悲鳴と混乱に包まれた。

 空を飛んだり、ワープして逃げる者もいる。


 街は地獄絵図と化していた。

 ……


 そして、エレスタ王国にて

 国王ファイもまた、城の窓からその光景を見ていた。


「まずいぞ!どうなってるんだ!」


 だがその時、黒い物質が窓から飛び込んできた。


 避ける暇はなく、それはファイの肩に触れた。

 黒い物質は体に浸透していく。

「体が…勝手に、やめろ…」

 瞬間、ファイの瞳が紫色に染まる。


「…燃やす、す…全てを燃やす!」

 ファイの声は別人のように低くなっていた。


 駆けつけた部下が驚く。

「国王様!?どうなさったのですか!」


「全てを燃やす!この国を火の海に変えるのだ」

 ファイは低い声で語る。


「国王様、どうされたのですか!」


「俺様の言うことが聞こえなかったのか?俺様は今から全てを燃やす、お前もサポートしてくれるよな?」


「さ…サポートですか、具体的にどうすれば……」


「自分で考えろ!だが今すぐに思いつかなかったら無能として処刑する!」


「そ、それではあの、住民から食糧を奪っておくのはどうでしょうか!?国王様が畑も燃やしてしまえば、いずれ国王様自身が餓死してしまいます!」


「つまらんな!まぁ考えたことだけは褒めてやるよ、今すぐやれ……さもなくば殺す!」


「は…はぁ、ふざけんなよ……馬鹿がいきなり狂いやがって」

 部下は独り言のように呟きながら、城を後にした

 疲れ切った目をしていた

 ……


 その頃、プリズムはまだ木の下にいた。

 すると、遠くから猛スピードで人影が迫ってきた。



 男はプリズムの家へ突っ込むと、

 食料を漁り始めた。

「おい!いきなりだが今ある食い物全部もらうぞ!こっちも大変なんだ」


「は?ちょっと待って」

 プリズムは瞬きする。


「うるせぇ!王の命令なんだ!」


「あのファイがそんなこと言うわけないじゃん!ファイはすっごく優しいの」



「とにかくこれは全部もらった、あばよ!」

 男は食料袋を抱えた。


「あ、ちょっと待ってよ!」


「悪いな!これはいただ——」

 言い終える前に、プリズムに首を掴まれていた。


 次の瞬間、プリズムはナイフを突きつける!

「それ……返して!」


「俺もおかしいとは思うけど、死にたくねぇからな、こんなことで処刑されてたまるか!」


「ああ、そっかファイもおかしくなっちゃったのか……本当に命令されたってわけね」


「そうだよ!だから仕方ねぇんだ」


「じゃあファイを止めようよ!二人で一緒に行こうよ!」


「はぁ?俺はお前とは違うんだよ!もういいお前とは話にならないらしいな!俺も好きに暴れさせてもらう!」


 男の体から見えない圧力が放たれる。

 爆音が聞こえた。

 木がへし折れ、地面がえぐれる。

 残っていたのは更地となった庭だ。


「ははっ、残念だな!俺の能力は【衝撃波】だ」

 男はそう宣言する


 プリズムはずっと男を睨んでいる


「逆らうなら……お前もあの木みたいになるぞ!命が惜しけりゃ大人しくしといてくれよ!」


「あ〜もう、うるさいなぁ!私は早くファイを止めなきゃいけないのに!」

 プリズムはナイフを投げた。

 回転する刃が男の頬をかすめる。

 鮮血を飛ばす。


「くっ!俺に逆らうってんならもう容赦はしねぇぞ!俺はもう吹っ切れてんだよ!」

 男は再び衝撃波を放つ。

 見えない圧力が地面を削って進む。


 プリズムは軽く体をひねった。

 衝撃波は髪を掠める。


 あと少しでもずれていれば、首ごと吹き飛ばされていただろう。


 そして背後の家を見ると、

 壁に大きな穴が空いている。

 中の棚が倒れ、床に散らばった食器が割れていた。

 衝撃波が当たってしまったのだ。


 プリズムの瞳が男を睨め付けていた。


「は?風通し良くしてやったんだ!感謝してもしきれねぇよなぁ」


「家壊して謝りもしないの?」


「お前が抵抗するからだろうが!俺だって本当は壊したくなかったんだけどなぁ!もういいか?」

 再び衝撃波を放つ。


「じゃあ、もういい、あれ使うから」

 プリズムから笑顔が消えていた。

 前方に透明な円盤状のバリアが展開される。

 これこそがプリズムの【完全反射バリア】である!


 衝撃波はバリアに触れた。

 その瞬間、軌道を反転した。


 戻って来た衝撃波が直撃する!

 男の体が空の彼方まで吹き飛ぶ!


「は!?それはずるいだろぉぉ!!」

 男は声だけ残して消えた。


「ファイがおかしくなったんだよね…ファイを止めなきゃ!私も10年前とは違うからね……」

 プリズムはナイフを握りしめていた


 遠くに見える王城は暴君に呼応するように、黒くうごめいていた。


 空は、いつの間にか赤く染まりきっていた。


 そして、プリズムは気付いていなかった。

 謎の怪物がすぐそこまで迫ってきていることに。


「早く捕食したい!捕食するぞ!」

 怪物は牙を剥き出しにしていた。



みなさん、今日から投稿を始めました早川十勝です。

全108話の予定です。

本日から毎日投稿をして行くつもりなので期待していてください!

108話分原稿は書き終わってるので、私が生きてる限り更新は止まりません!

安心してブックマークしていいですよ。


面白いと思ったら一つでもいいので★お願いします!

そして何よりもブックマークお願いします!


〈予告〉次回 新キャラ登場!?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
こんにちは 物語のテンポも良く読みやすかったです。 これからも追っていきます。 毎日投稿頑張ってください!! もしよろしければ僕の作品も覗いてみてください。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ