表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界はつらいよ  作者: 琉斗六


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

44/48

22.クロワールの最後【1】

 しばらくすると、ドタドタと慌てた足音が聞こえ、部屋の扉が激しくノックされる。


「なんだっ! 騒々しい!」

「ボス! イカイジンかぶれの(やつ)、息してませんっ!」


 うん、まぁ、中身がお出かけしてるから、そういうことはあるかもなぁ……と、考えて。

 俺は、自分の感覚がかなり精霊よりになってきていることに気付いた。


『やべえ、もしかして俺、体に戻れなくなった?』

『かえるの?』


 問うた瞬間、俺の意識はものすごい勢いで引っ張られ、気づくと冷蔵庫な倉庫の外に引っ張り出されて、クロワールと部下たちに囲まれていた。


「ふざけんなっ! 生きてるじゃねぇかっ!」


 ドスの効いた大平透な声が、それでもかなり焦った声音で、部下をどやしつけている。


「だって、さっきまで息してませんでしたよ?」

「タイガさん。聞いたでしょ? このままだと、息が止まるって話だし、ぼちぼち諦めて、私と契約しませんか?」


 俺の顔を覗き込むクロワールは、部下をどやしつけた乱暴さを引っ込めて、再びあの慇懃無礼な笑みを浮かべた。

 返事をしようにも、唇がガチガチだし喉はこわばっていて、声すら出ない。

 クロワールは俺の手を取ると、契約の紙の上に置き、自分の手も紙の上に置いて呪文を唱える。

 だが、俺の心が拒絶をしているからか、契約は成らず弾かれた。


「ちっ、強情な(やつ)だな……」


 舌打ちをしたが、再び倉庫に入れては俺が死ぬ……と思ったのだろうか?

 どうしようか考えあぐねるみたいに、直ぐに指示を出さずに顎に手を当てた。


「ボスッ! 大変ですっ!」

「なんだ?」

「周囲を、騎士団に囲まれてますっ!」

「なんだとっ?」


 驚いた様子で、クロワールは俺を残して部下共々、外の様子を見に行ってしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ