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転生インプ、異世界で最強魔物メーカーへの道  作者: エピファネス
第一章 魔物メーカー、ルナリアに立つ
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第43話 謎の組織、その目的

「…一体、誰が、こんなことを…?」


 俺は、呟きながら、ギルドの掲示板に貼られた、魔物被害の報告書を、眺めていた。報告書には、魔物たちの凶行が、生々しく、記されていた。村が襲撃され、家々が破壊され、人々が、殺されたり、怪我を負ったりしている。被害は、魔界全土に、広がっているようだった。


「…セプティム、どうしたんだ?顔色が、悪いぞ」


 フィンが、心配そうに、俺に声をかけてきた。


「…ああ、ちょっと、気分が、優れなくて…」


 俺は、フィンに、答えた。魔物たちの、凶行を目の当たりにして、俺は、強い、怒りと、悲しみを、感じていた。魔物たちは、確かに、人間とは、異なる存在だ。しかし、彼らもまた、この世界で、生きる、大切な命だ。彼らが、何者かの陰謀によって、操られ、凶暴化させられているとしたら…。それは、絶対に、許されることではない。


「…セプティム、俺たち、何か、できることは、ないのか…?」


 フィンが、真剣な表情で、俺に尋ねてきた。フィンの言葉に、俺は、ハッとした。そうだ、俺は、ただ、見ているだけじゃ、いけない。俺は、魔物メーカーだ。魔物たちを、理解し、彼らと、心を通わせる、力を持っている。もしかしたら、俺にしか、できないことが、あるかもしれない。


「…フィン、俺、この事件を、調査したい」


 俺は、決意を込めて、言った。


「…調査…?でも、どうやって…?」


 フィンが、不思議そうに、尋ねてきた。


「…まずは、ギルドマスターの、ヴェルザーさんに、相談してみよう。彼は、何か、知っているかもしれない」


 俺は、答えた。ヴェルザーは、魔族冒険者ギルドのマスターであり、魔界の、裏事情にも、精通しているはずだ。彼なら、この事件の、真相を、教えてくれるかもしれない。


 俺たちは、ヴェルザーの部屋へと、向かった。ヴェルザーの部屋は、ギルドホールの、最奥部にあり、重厚な扉で、守られていた。フィンが、扉をノックすると、中から、ヴェルザーの、低い声が、聞こえてきた。


「…入れ」


 俺たちは、扉を開け、ヴェルザーの部屋へと、入った。部屋は、薄暗く、重苦しい雰囲気が、漂っていた。壁には、魔界の地図や、武器が、飾られており、机の上には、書類が、山積みになっている。ヴェルザーは、大きな椅子に座り、パイプをくゆらせながら、俺たちを、鋭い眼光で、見据えていた。


「…何の用だ?」


 ヴェルザーが、低い声で、尋ねてきた。


「…ヴェルザーさん、俺たち、魔物の異常発生について、相談したいことが、あるんです」


 俺は、ヴェルザーに、言った。


「…魔物の異常発生か…」


 ヴェルザーは、パイプの煙を、ゆっくりと、吐き出しながら、言った。


「…ああ、知ってるよ。今、魔界中が、騒然となっている」


「…ヴェルザーさん、この事件は、一体、誰が、何のために…?」


 俺は、ヴェルザーに、尋ねた。ヴェルザーは、少しの間、黙って、俺の顔を見つめていた。そして、重々しい口調で、言った。


「…それは…『冥府の使徒』と呼ばれる、謎の組織の仕業だ」


 冥府の使徒…。俺は、その言葉を、初めて聞いた。


「…冥府の使徒…?一体、どんな組織なんですか?」


 俺は、ヴェルザーに、尋ねた。


「…冥府の使徒は、魔界の、裏社会で、暗躍する、謎の組織だ。彼らの目的は、魔界の秩序を破壊し、世界を、混沌に陥れることだ」


 ヴェルザーは、説明した。


「…彼らは、強力な魔術師や、魔物使いを、多数、抱えており、その力は、計り知れない。そして、彼らは、あらゆる手段を使って、自分たちの目的を、達成しようとする。非常に、危険な組織だ」


 ヴェルザーの言葉に、俺は、背筋がゾッとするのを感じた。冥府の使徒…。彼らは、一体、何者なんだ…?そして、彼らの目的は、一体…?


「…セプティム君、フィン君。君たちは、Dランク冒険者になったばかりだが、まだ、未熟だ。冥府の使徒に、関わるのは、危険すぎる」


 ヴェルザーは、俺たちに、警告した。


「…しかし、ヴェルザーさん。このまま、見ているだけじゃ、いけないと思うんです。俺たちにも、何か、できることが、あるはずです」


 俺は、ヴェルザーに、訴えた。ヴェルザーは、少しの間、黙って、俺の顔を見つめていた。そして、小さく、頷いた。


「…そうだな。君たちの言う通りだ。このまま、冥府の使徒を、野放しにしておくわけにはいかない」


 ヴェルザーは、立ち上がり、部屋の奥から、一枚の紙を、取り出した。それは、地図だった。


「…セプティム君、フィン君。君たちに、特別な任務を、与えよう」


 ヴェルザーは、地図を、俺たちに、手渡しながら、言った。


「…この地図に記された場所に、冥府の使徒の、アジトがある。君たちは、そこに潜入し、彼らの目的を、探り出してほしい」


 ヴェルザーの言葉に、俺は、身が引き締まる思いがした。冥府の使徒のアジト…。それは、非常に危険な任務だ。しかし、俺は、この任務を、引き受けることを、決意した。最強の魔物メーカーになるためには、そして、魔界の平和を守るためには、避けては通れない道だ。


「…わかりました。ヴェルザーさん。俺たち、この任務を、引き受けます」


 俺は、決意を込めて、言った。


「…頼んだぞ、セプティム、フィン。君たちの活躍に、期待している」


 ヴェルザーは、俺たちに、深々と頭を下げた。俺たちは、ヴェルザーの部屋を出て、アジトへと向かう、準備を始めた。新たな冒険の始まりだ。そして、それは、セプティムの運命を、大きく変える、旅の始まりでもあった。

数ある作品の中から今話も閲覧してくださり、ありがとうございました。


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