第37話 白骨の戦士、魂の残滓
「逃がすか!」
フィンは、スケルトンが体勢を立て直すよりも早く、鋭く剣を振り下ろした。彼の剣技は、無駄がなく、そして、力強かった。スケルトンの骨が、フィンの剣によって、次々と、切り裂かれていく。しかし、スケルトンは、痛みを感じない。体がバラバラになっても、再び、組み上がって、襲いかかってくる。
「…くそっ…しぶとい奴らだ…」
フィンは、眉間に皺を寄せながら、言った。俺は、フィンを援護するため、火球魔法を、スケルトンに、放った。火の玉は、スケルトンの体に命中し、骨を、黒焦げにする。
「グガァァ…!」
スケルトンは、黒焦げになった骨を、再び、組み上げようとするが、動きが、明らかに、鈍くなっている。
「…どうやら、こいつら、火には、弱いみたいだな」
俺は、呟いた。
「…なら、一気に、片付けるぞ!」
フィンは、再び、スケルトンに、斬りかかった。俺は、火球魔法を、連続で、放ち、フィンの攻撃を、サポートする。ブルーとスカイも、それぞれの能力を駆使して、スケルトンの動きを、封じ込める。ブルーは、巨大な体で、スケルトンに体当たりし、スカイは、上空から、風魔法で、スケルトンを、吹き飛ばす。そして、ついに、スケルトンの骨は、粉々に砕け散り、彼らは、完全に動きを止めた。
「…ふう…やっといけたか…」
フィンは、息を切らしながら、言った。
「…ああ…疲れた…」
俺も、ぐったりとした。初めてのダンジョン探索は、想像以上に、過酷だった。しかし、俺たちは、協力して、困難を乗り越えることができた。
「…おい、セプティム。見てみろよ」
フィンが、倒れたスケルトンの残骸を、指差した。そこには、小さな白い石が、3つ、転がっていた。
「…これは…?」
俺は、石を拾い上げて、興味深そうに、見つめた。
「…ソウルストーンだな。スケルトンが、ドロップしたんだ」
フィンが、説明してくれた。
「…へぇ…」
俺は、ソウルストーンを、ガマの口の中に、しまった。ソウルストーンは、魔物創造に欠かせない、重要なアイテムだ。俺は、このダンジョンで、できるだけ多くの、ソウルストーンを、集めたいと思っていた。
「…よし、これで、2階に行けるな」
フィンが、言った。俺たちは、2階へと続く階段へと、向かった。階段を下ると、そこは、1階よりも、さらに、薄暗く、冷気が漂っていた。壁には、氷柱が、いくつも、垂れ下がり、床は、凍りついていて、滑りやすかった。そして、奥の方から、コウモリの、不気味な鳴き声が、聞こえてくる。
「…あれが、フロストバットの、鳴き声か…」
俺は、少し、緊張しながら、言った。
「…ああ。気をつけろ、セプティム。フロストバットは、集団で、襲ってくるぞ」
フィンが、警告してきた。俺たちは、フロストバットの、鳴き声の方へと、ゆっくりと、近づいていく。そして、洞窟の奥に、フロストバットの、群れを発見した。フロストバットは、コウモリ型の魔物で、体長は、1メートルほど。全身が、氷のように、青い体毛で覆われており、鋭い牙と、爪を持っている。その数は、10匹ほど。彼らは、洞窟の天井に、ぶら下がり、鋭い眼光で、俺たちを、見下ろしている。
「…あれが、フロストバット…か…」
俺は、息を呑んだ。フロストバットは、Dランク相当の魔物だ。Eランクの俺たちにとって、決して、楽な相手ではない。
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