第34話 昇級試験、試練の始まり
「Dランク昇級試験…か。受けてみるか!」
俺は、意気揚々と、ギルドの掲示板に貼られた、昇級試験の案内を見つめていた。ポイズントード討伐の成功体験は、俺に、大きな自信を与えてくれた。Eランク冒険者として、様々なクエストに挑戦してきたが、そろそろ、次のステップアップを目指したい。最強の魔物メーカーになるためには、より高ランクの魔物を創造し、より危険なダンジョンに挑む必要がある。
「…おい、セプティム。お前、マジか?Dランク昇級試験は、Eランク冒険者には、かなり、ハードルが高いぞ」
フィンは、少し心配そうに、言った。
「大丈夫だって、フィン!俺には、ブルーも、スカイも、ガマもいる!それに、お前も、いるだろ?俺たちは、最強のチームだ!」
俺は、フィンに、笑顔で言った。
だが、内心では、不安が渦巻いていた。
本当に、俺たちは、Dランクにふさわしい実力があるのだろうか…?
ポイズントード討伐は、運が良かっただけかもしれない。
もし、試験に失敗したら…?
フィンに、合わせる顔がない…。
フィンの表情が、少しだけ、和らいだ。
「…ったく、しょうがねぇな。お前が、そう言うなら、付き合ってやるよ」
フィンは、照れくさそうに、そう言った。
彼の言葉に、俺は、少しだけ、気持ちが楽になった。
そうだ、俺は一人じゃない。
フィンが、そばにいてくれる。
俺たちは、受付カウンターへと向かい、Dランク昇級試験の、申し込み手続きを行った。
「Dランク昇級試験…ですか。なかなか、気合が入ってますね」
受付係のオーガは、俺たちのギルドカードを確認すると、少しだけ、驚いたような顔をした。
「…試験内容は、筆記試験、実技試験、そして、ダンジョンサバイバル試験の、3段階で構成されています。それぞれ、合格基準を満たす必要があり、一つでも、不合格になると、試験は、不合格となります」
オーガは、淡々と、試験内容を説明した。
「…筆記試験は、魔物に関する知識、魔界の法律や常識、冒険者としての心得など、幅広い分野から出題されます。実技試験は、魔物との模擬戦闘、罠の解除、救護活動など、実践的な能力が試されます。そして、ダンジョンサバイバル試験は…」
オーガは、言葉を区切り、少しだけ、間を置いた。
そして、重々しい口調で、言った。
「…制限時間内に、指定されたダンジョンを踏破し、生きて、帰還することです。今年の試験会場は、『呪われし森』だ。そこは、強力な魔物が巣食う、危険なダンジョンとして、知られている。命を落とす者も、少なくない…」
オーガの言葉に、俺は、背筋がゾッとするのを感じた。
呪われし森…。
その名前を聞いただけで、 不吉な予感がした。
「…試験は、来週から、3日間にわたって、行われます。それまでに、しっかりと、準備をしておいてください。特に、ダンジョンサバイバル試験は、チームワークが重要になる。信頼できる仲間と、協力し合って、試練を乗り越えてください」
オーガは、俺たちに、そう告げると、試験の案内書を、手渡した。
案内書には、試験の詳細な内容や、注意事項などが、びっしりと書かれている。
俺は、案内書をパラパラとめくりながら、不安な気持ちと、 挑戦への期待が、 入り混じるのを感じた。
「…おい、セプティム。大丈夫か?顔色が、悪いぞ」
フィンが、心配そうに、俺に声をかけてきた。
「…あ、ああ…大丈夫だよ。ちょっと、緊張してるだけだ」
俺は、強がって、答えた。
しかし、内心では、不安でいっぱいだった。
Dランク昇級試験…。
それは、俺にとって、大きな挑戦だ。
だが、俺は、絶対に、諦めない。
最強の魔物メーカーになるという、俺の夢を叶えるために。
そして、フィンとの約束を果たすために。
俺は、深呼吸をして、心を落ち着かせた。
そして、フィンと共に、試験に向けて、準備を開始した。
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