第33話 ガマ、ルナリア観光へGO!
「…おい、セプティム。本当に、こいつに、荷物全部、預けちまうのか?」
フィンは、目を丸くして、俺を見つめていた。俺たちは、これから、ルナリアの街を観光しようと、宿を出ようとしていた。
そして、俺は、今まで、俺たちが持ち歩いていた、荷物や、素材、ソウルストーンなどを、全て、ガマの口の中に、収納していたのだ。
「ああ、大丈夫だって。ガマは、俺が作った、オリジナルの魔物だから、俺だけが、彼の収納空間を、自由に使えるんだ」
俺は、フィンに、説明した。ガマは、俺の言葉に、「ケロッ」と、元気よく鳴いた。彼の大きな口は、がま口のように開き、中には、広大な収納空間が広がっている。
俺は、リュックサックを、ガマの口の中に、放り込んだ。リュックサックは、ガマの口の中に吸い込まれるように、消えていった。
「…す、すげぇ…。本当に、全部、入っちまった…」
フィンは、信じられないという顔で、ガマを見つめていた。
「…なあ、セプティム。こいつ、一体、どれだけのものが、入るんだ…?」
「…んー、まだよくわからないけど、かなり広いみたいだ。とりあえず、俺たちの荷物なら、全部入るだろう」
俺は、答えた。
実際、ガマの口の中に、どれだけのものが収納できるのか、俺自身も、まだ、正確には把握していなかった。
しかし、少なくとも、今まで、俺たちが持ち歩いていた、全ての荷物が、余裕で入ってしまうほどの、広大な空間であることは、確かだった。
「…倉庫1つ分くらいは、あるんじゃねぇか…?」
フィンが、呟いた。
「…そうかもしれないな」
俺は、頷いた。
「…よし、じゃあ、行くか!ガマ、頼むぞ!」
俺は、ガマを肩に乗せ、宿を出て、ルナリアの街へと、繰り出した。
ルナリアの街は、活気に満ち溢れていた。石畳の道には、様々な種族の人々が行き交い、露店からは、美味しそうな匂いが漂ってくる。
空には、ドラゴンやグリフォンといった、空飛ぶ魔物たちが、悠々と旋回している。俺は、初めて見る、魔界の都市の光景に、目を奪われた。
「…おい、セプティム。あっちを見てみろよ」
フィンが、俺の腕を引っ張りながら、言った。フィンが指差した先には、巨大な闘技場があった。闘技場からは、魔物の咆哮と、観客の歓声が、轟轟と、響き渡ってくる。
「…あれは、魔物闘技場だな。ルナリアでは、魔物同士を戦わせる、見世物が、人気なんだ」
フィンが、説明してくれた。
「…へぇ…面白そうだな…」
俺は、興味津々に、闘技場を見つめた。
「…おい、セプティム。腹減ったな。何か、食おうぜ」
フィンが、言った。俺も、少し、お腹が空いてきた。俺たちは、屋台が並ぶ、広場へと向かった。
屋台では、魔界の食材を使った、様々な料理が、売られている。巨大な肉の串焼き、グロテスクな虫の煮込み、毒々しい色のスープ…。どれも、見た目は、あまり食欲をそそるものではなかったが、香りは、なかなか美味しそうだ。
「…おい、セプティム。あれ、食ってみねぇか?」
フィンが、指差したのは、「コカトリスの目玉焼き」だった。
巨大な目玉焼きの上に、コカトリスの目玉が、そのまま、乗っている。目玉は、まだ、生々しく、こちらを、じっと見つめている。
「…うっ…ちょっと、遠慮しとく…」
俺は、正直に、断った。フィンは、残念そうに、肩を落とした。
「…しょうがねぇな。じゃあ、俺は、これを、食うとするか」
フィンは、「オークの心臓ステーキ」を注文した。ステーキは、まだ、心臓が、ドクドクと脈打っていて、血が、滴り落ちている。フィンは、それを、美味しそうに、頬張っていた。俺は、フィンの豪快な食べっぷりに、少しだけ、引いてしまった。
俺たちは、屋台で、軽食を済ませると、再び、街の散策を続けた。ルナリアの街は、広大で、迷路のように、入り組んでいる。
俺たちは、何度か、道を間違えそうになったが、ガマが、俺の肩の上から、「ケロケロ」と、鳴いて、正しい方向を、教えてくれた。
「…ガマ、お前、道に詳しいんだな」
俺は、ガマに、感心した。
「…ケロッ」
ガマは、得意げに、胸を張った。ガマは、俺の、頼もしい相棒だ。これから、彼は、俺の冒険を、様々な形で、サポートしてくれるだろう。俺は、ガマの誕生を喜びながら、最強の魔物メーカーへの道を、さらに進んでいくことを決意した。
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