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転生インプ、異世界で最強魔物メーカーへの道  作者: エピファネス
第一章 魔物メーカー、ルナリアに立つ
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第25話 初めてのクエスト

「よし、これで登録も完了だな! これからは、俺たちも、立派な冒険者だぜ!」


 フィンは、高らかに宣言し、誇らしげにギルドカードを掲げた。

 俺たちは、冒険者ギルドの受付で手続きを終え、正式に冒険者として登録された。

 ギルドカードは、木製のプレートだった。

 

 表面には、俺たちの名前とランク、そして、ギルドの紋章が、粗雑な筆致で刻まれている。

 ランクは、もちろん、最下層のEランク。

 それでも、俺は、このカードを手にした時、胸に熱いものがこみ上げてくるのを感じた。


 最強の魔物メーカーになるという夢に、一歩近づいた気がしたのだ。


「…で、早速だけど、何か、いいクエストないかな?」


 フィンは、壁にびっしりと貼られた依頼書を、興味深そうに眺めている。


 依頼書には、討伐、採取、護衛、探索など、様々な種類のクエストが掲載されている。

 報酬も、依頼内容によって、ピンからキリまであるようだ。


「…おい、セプティム。これなんか、どうだ?」


 フィンが、指差したのは、「リトルボア退治」という依頼書だった。

 依頼内容は、ルナリア郊外の森に出没する、リトルボアを駆除すること。


 報酬は、銀貨1枚。


 Eランク冒険者向けの、ごく簡単なクエストだ。


「…リトルボア退治…か」


 俺は、依頼書の内容を、じっくりと読んだ。


 リトルボアは、体長1メートルほどの猪型の魔物で、凶暴ではあるが、Eランク冒険者なら、十分に倒せる相手だ。


 確かに、簡単なクエストではあるが、俺にとっては、初めての冒険者としての仕事だ。

 少し緊張する。


「…よし、これにしよう!」


 俺は、決意を込めて、言った。


「おう! 任せとけ! 俺様が、リトルボアを、ぶっ飛ばしてやる!」


 フィンは、意気揚々と、拳を握りしめた。

 俺たちは、受付カウンターで、クエストを受注し、ルナリアの街を後にした。


 しばらく歩くと、街並みは、次第に、静かになってきた。


 そして、目の前には、鬱蒼とした森が広がっていた。

 リトルボアが出没するという、ルナリア郊外の森だ。


 森は、薄暗く、じめじめとしていて、不気味な雰囲気が漂っている。


 木々は、異様な形にねじ曲がり、地面には、毒々しい色のキノコが生えている。

 時折、獣の唸り声や、鳥の不気味な鳴き声が、森の中に響き渡る。


「…うわぁ…なんか、気持ち悪いな…」


 俺は、思わず、呟いた。


「…おい、セプティム。気を引き締めろ。いつ、魔物が襲ってくるかわからねぇぞ」


 フィンは、警戒しながら、周囲を見渡している。


 俺も、ブルーとスカイを、戦闘態勢に入らせた。

 ブルーは、プルプルと体を震わせ、スカイは、鋭い爪を立て、威嚇するように、羽を広げた。


「…よし、行くぞ!」


 フィンが、先頭に立ち、森の中へと進んでいく。


 俺たちは、フィンの後を追い、慎重に、森の中を進んでいく。


 しばらくすると、フィンの足が止まった。


「…おい、セプティム。聞こえるか?」


 フィンが、耳を澄ませながら、言った。


 俺は、フィンの言葉に、耳を澄ました。


 すると、かすかに、ガサガサという音が、聞こえてきた。


 それは、木の葉が擦れる音とも、獣が動く音とも違う、独特の音だった。


「…あれは…リトルボアだな」


 フィンが、低い声で、言った。


「…よし、行くぞ!」


 フィンは、剣を抜き、音のする方へと、駆け出した。


 俺たちも、フィンに続いて、駆け出した。


 そして、森の奥へと進むと…。


 そこには、小柄な猪の姿があった。


 体長は1メートルほどだが、鋭い牙と、分厚い毛皮を持つ、凶暴な魔獣――リトルボアだ。


 リトルボアは、俺たちを見つけると、鼻息を荒くし、突進してきた。


「グオオオッ!!」


 地面を揺るがすような足音ではないが、その突進は、驚くほどのスピードだった。


「セプティム、下がれ! こいつは、俺様が相手をする!」


 フィンは、俺を庇うように、前に出て、剣を構えた。

数ある作品の中から今話も閲覧してくださり、ありがとうございました。


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