第23話 ルナリア、混沌の街
「うわぁ…!」
俺は、思わず感嘆の声を漏らした。
目の前に広がるのは、巨大な城壁に囲まれた壮麗な都市。
それが冒険者都市ルナリアだった。
赤茶けた荒野を抜け、数日かけてようやく辿り着いた街は、俺の想像をはるかに超えていた。
高くそびえ立つ城壁の上からは、ガーゴイルのような魔物が、鋭い眼光で周囲を警戒している。
城門をくぐると、そこは人々でごった返す、活気溢れる通りだった。
人間、エルフ、ドワーフ、獣人…。
様々な種族が、入り乱れて行き交っている。
露店では見たこともないような食材や、魔道具が売られており、酒場からは陽気な音楽と、笑い声が聞こえてくる。
空にはドラゴンや、グリフォンといった強力な魔物が、悠々と飛び回っている。
「…すごい…これが、ルナリア…」
俺は、圧倒されて言葉を失った。
廃墟ダンジョンで、ひっそりと暮らしていた俺にとって、この光景はあまりにも刺激的すぎた。
「おい、セプティム。ボサッとしてんじゃねぇ。人混みで、はぐれるぞ」
フィンが、俺の肩を叩きながら言った。
彼は、周囲を警戒するように、鋭い眼光で人々を見渡している。
人間と魔物が共存する都市とはいえ、フィンにとってルナリアは、決して、安心できる場所ではないだろう。
「…ああ、わかってる」
俺は、フィンの言葉に頷いた。
俺たちは、人混みをかき分けながら、ゆっくりと通りを進んでいく。
露店に並ぶ珍しい食材や魔道具に、俺は興味津々だった。
しかし、フィンはそんな俺を、急かすように言った。
「おい、セプティム。さっさと冒険者ギルドに行こうぜ。そこで、宿と仕事を探さねぇとな」
「…ああ、そうだな」
俺は、フィンの言葉に頷いた。
俺たちの目的は、最強の魔物メーカーになること。
そのためには、冒険者ギルドに登録し、様々なクエストに挑戦する必要がある。
俺たちは、人混みを抜け、大きな広場に出た。
広場の真ん中には、巨大な噴水が勢いよく水を噴き上げており、その周りには、たくさんの人々が集まっている。
そして広場の奥には、ひときわ目を引く、壮麗な建物が建っていた。
それが冒険者ギルドの本部だった。
建物は白亜の石造りで、正面には、巨大な剣と盾の紋章が掲げられている。
入り口には、多くの冒険者たちが、列を作って出入りしている。
「…ここが、冒険者ギルドか…」
俺は、その壮大さに圧倒された。
最強の魔物メーカーへの道は、ここから始まる。
俺は、深呼吸をして、心を落ち着かせた。
そしてフィンと共に、冒険者ギルドへと、足を踏み入れた。
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