第20話 飛翔、新たな力
「スカイ、行けるか?」
俺は、スカイに語りかけた。
俺たちは、メルカルの指示で、廃墟ダンジョンの外へと飛び出していた。
目的は、スカイの飛行能力を試すこと。
スカイは、ウィンドスネークという種族の名の通り、生まれながらにして、空を飛ぶ能力を持っている。
しかし、まだ生まれたばかりのスカイにとって、自由に空を飛ぶのは、容易なことではない。
そこで、メルカルは、俺たちに、飛行訓練を課したのだ。
「大丈夫だ、セプティム。スカイは、きっと、うまく飛べるさ」
フィンが、俺の隣で、笑顔で言った。
フィンは、スカイのことが、とても気に入っているようだ。
いつも、スカイにちょっかいを出しては、じゃれ合っている。
スカイもまた、フィンになついているようで、よく、フィンの周りを、くるくると飛び回っている。
「…そうだな。スカイなら、きっと、できる」
俺は、スカイの頭を優しく撫でながら、言った。
スカイは、俺の言葉に、嬉しそうに鳴き声を上げた。
「キュイッ!」
その声は、高く、澄んでいて、まるで、風の歌のようだった。
「よし、じゃあ、行ってみよう、スカイ!」
俺は、スカイに合図を送った。
スカイは、大きく息を吸い込むと、力強く羽ばたいた。
しかし、次の瞬間…。
「うわっ!?」
スカイは、バランスを崩し、地面に墜落してしまった。
「大丈夫か、スカイ!?」
俺は、慌てて、スカイに駆け寄った。
スカイは、地面に倒れ込み、苦しそうに鳴いている。
「…くそっ、やっぱり、まだ早かったか…」
俺は、自分を責めた。
スカイはまだ、生まれたばかりだ。
無理をさせてしまったかもしれない。
「セプティム君、焦ってはいけない。スカイは、まだ、成長過程にある。失敗を恐れずに、何度も挑戦することが、成長への近道だ」
メルカルが、穏やかな口調で、俺に言った。
「…はい、メルカルさん」
俺は、メルカルの言葉に、頷いた。
そして、再び、スカイに語りかけた。
「スカイ、もう一度、やってみよう。今度は、俺が、サポートするから」
俺は、スカイの背中に手を当て、魔力を送り込んだ。
スカイは、俺の魔力を感じて、ゆっくりと立ち上がった。
そして、再び、空へと飛び立とうとした。
しかし、今度は、先ほどよりも、力強く、安定した飛行だった。
スカイは、風を操り、自由に空を舞っている。
その姿は、まるで、青い鳥が、大空を羽ばたくように、美しく、そして、力強かった。
「…すごい…スカイ…」
俺は、感動のあまり、言葉を失った。
スカイは、俺の期待に応え、見事に、飛行能力を習得したのだ。
「よくやったな、スカイ!」
フィンも、笑顔で、スカイに声をかけている。
「セプティム君、スカイは、君と共に、大きく成長していくでしょう。彼の可能性は、無限大だ」
メルカルは、満足そうに、頷いた。
俺は、スカイの成長を、心から喜んだ。
そして、最強の魔物メーカーになるという夢を、改めて、強く心に誓った。
俺は、スカイと共に、魔界に、新たな風を吹き込むのだ。
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