第19話 ウィンドスネーク、その名は
「セプティム君、オリジナルの魔物には、名前を与えなさい」
メルカルは、俺にそう告げた。
俺の足元では、生まれたばかりのウィンドスネークが、ブルーとじゃれ合いながら、楽しそうに遊んでいる。
青く輝く鱗は、陽光に照らされて、キラキラと輝き、その姿は、まるで、小さな竜のようだった。
一般的なソウルストーンから生まれた魔物とは違い、オリジナルの魔物は、高い知性と、特別な能力を持っている。
そして、何よりも、創造主である俺との間に、強い絆で結ばれている。
だからこそ、彼らには、特別な名前が必要なのだ。
「…名前、か…」
俺は、ウィンドスネークをじっと見つめた。
彼は、好奇心旺盛で、遊び好きで、そして、どこか、誇り高い雰囲気を漂わせている。
どんな名前が、彼にふさわしいだろうか…?
「…そうだ、セプってのは、どうだ?」
フィンが、ニヤリと笑って、提案してきた。
「セプ…? なんで、俺の名前を縮めたんだよ?」
俺は、フィンの提案に、思わずツッコミを入れた。
「だって、お前が作った魔物なんだから、お前の名前をつければいいだろ? それに、セプって響き、なんか、カッコよくねぇか?」
「…いや、それは、ちょっと…」
俺は、フィンの提案を、丁重にお断りした。
自分の名前を、魔物につけるのは、さすがに抵抗がある。
「…じゃあ、どうするんだ? いい加減、名前、決めねぇと、呼びにくいだろ」
フィンは、少しイライラした様子で、言った。
確かに、その通りだ。
名前がないと、彼を呼ぶ時に、困ってしまう。
俺は、再び、ウィンドスネークをじっと見つめた。
彼の瞳は、青く澄んでいて、まるで、澄み切った空を映し出しているかのようだった。
そして、その瞳の奥には、風を操る、強大な力が秘められている。
「…そうだ、スカイってのは、どうだ?」
俺は、ひらめいたように言った。
「スカイ…か。悪くねぇな」
フィンも、頷いた。
「スカイ…君の名前は、スカイだ」
俺は、スカイに向かって、優しく語りかけた。
スカイは、俺の言葉を理解したのか、嬉しそうに、頭をすり寄せてきた。
「よしよし、いい子だ、スカイ」
俺は、スカイの頭を撫でた。
彼の鱗は、ひんやりとしていて、滑らかだった。
そして、その体からは、かすかに、風の香りがした。
「スカイ…いい名前だな」
メルカルも、穏やかな表情で、スカイを見つめていた。
「セプティム君、君は、素晴らしい魔物メーカーになるだろう」
メルカルの言葉に、俺は、胸が熱くなるのを感じた。
…前世で、ジルと呼ばれていた俺は、もう、その名前を捨てた。
今、俺は、セプティムだ。
そして、スカイは、俺の、新たな相棒だ。
最強の魔物メーカーへの道は、まだ、始まったばかりだ。
だが、俺は、スカイという、かけがえのない相棒を得たことで、新たな決意を固めた。
俺は、必ず、最強の魔物メーカーになる。
そして、スカイと共に、魔界に、新たな風を吹き込むのだ。
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