表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
睡蓮  作者: メイン・シャドウ
第一章 ここは異世界
2/2

異世界~光の国~

目が覚める。

眩しい....


俺死んでないのか?

ずいぶんと身が軽いような気がする。


「ーーーー・・・ーー・・ーーーー」


なにか聞こえる

誰かが話しているのか?

でも理解できない。


まさか....

転生したのか!!


都市伝説なことで聞いたことがある

炎(焼死)、水(溺死)、雷(雷に打たれ死)、風(台風による死)、土(土砂崩れに巻き込まれ死)、氷(凍死)などの

自然災害の影響で死んだ場合転生するという胡散臭いおとぎ話のような話を。

そんなことがあり得るのか?



ふと体が持ち上がる

そこには俺の母親らしき人がいた。

金髪でロシア系統の顔をしている。

瞳はシトリンのような透き通る黄色で、めちゃくちゃ美人だ。

そして、なかなかのbodyをお持ちのようだ。

まるで雲に包まれるような感覚だった。

...いい気分じゃないか

そして俺は何やら意味のあるような模様が書かれている石の上に置かれた。

何かに祈るように手を組み、目をつぶりなにか言っている。


「ーーーー・・・ーー・・ーーーー」


その瞬間俺の周りが黄色く光始めた


なんだコレ!!....


なんだか俺の周りの空気がピリピリするような気がする。

とたん、俺の周りに雷が落ちた。


何だ?!!

またの死ぬのか?!!




ん??

気絶していたのか??

俺はベッドの上に寝ている。

この国の生まれたときの儀式のようなものなのか?

まあ今はそれで納得するほかなさそうだ。

それにしても何度雷を見ればいいのやら。



~~~あれからいくらか月日が流れた。

段々とこの世界についてわかってきたことがある。

俺の生まれたこの場所は光の国という場所らしい。

この世界は主に6つの国に分かれている。

そのうちの一つ、光の国はシンジュ・カムイという神を崇め、主に光の魔術や剣術などを使う国ということがわかった。


そして俺の名前についてもわかった。

俺の名前は、アイル・ライヴィレン。

母からはライと呼ばれている。

母の名前は、アイル・ルイシーナ。

俺はルイ母さんと呼んでいる。

そして、どうやら俺には父がいないらしい......

もうすでに死んでいるのか、どこかにいるのか?

ルイ母さんはそのことについて何も言わない。

まだ理解できない年齢だから何も言われないのだろうか?

一度聞いてみるのもありだな


「ルイ母さん、なんで僕にはお父さんがいないの?」


ルイ母さんは少し驚いたような表情になった。

率直に聞きすぎただろうか?

その途端、ルイ母さんは俺を抱きしめこういった。


「ごめんね.......ライ

      私はここにいるからね」


その言葉が何を意味するのか俺にはわからない。


「大丈夫だよルイ母さん、ちょっと気になっただけだから」

このことについてはあまり深く考えないでおこう.....





俺の住んでいる場所は貧民街のような荒んだ場所だった。

朝の食事はフランスパンのようなものに、簡素のスープだけだ。

朝食を終えると、友達のところに魔術を教わりに行く。

この世界にも学校のようなものがあるらしいが、お金がなく通えないのだ。

まあ仕方がないことだ。

お金はないがルイ母さんはとても優しく俺には友達もできて幸せだった。


「ルイ母さん、行ってくるね」


「気をつけて行ってらっしゃい」


俺は友達と待ち合わせている街の外れにある開けた草原に向かって貧民街を歩いている。

みんなボロボロの服を着て暗い顔をしている。

まるで、転生前の自分を見ているような感じだった。

俺が救えるなら救ってやりたい

俺はそう思った。

今の俺には何もできないが、





何分か歩き草原についた。

どこまでも続くような大地に透き通る真っ青な空

とても気持ちの良い場所だった。



「お〜い ライーーー」

遠くから俺を呼ぶ声が聞こえる


彼女が俺の友達で魔術を教えてくれる

彼女の名前はロベリア

彼女は髪が青く美しい顔立ちをしている。

ここ光の国では青色の髪は珍しい方ではあるがさほど意味はないそう


「おはよう、リア」

「おはよう、ライ」


「じゃあ早速魔術の練習を始めよっか」

そう言われ俺はルイ母さんからもらった杖を取り出す。


「じゃあ初級の魔術から、まずは空に向かってサンダーボルトを打ってみて」


「よし、任せて」

俺は空に向かい杖を構える。

リアから少し魔術を教わったがこの世界では詠唱のようなものはないらしい

自分の体を集中させ全身に力を込め、イメージすることで魔術を出すことができる。

一回出せてしまえばその後は安定して出せるようになる....のだが。


いけサンダーボルト!!

俺は全身に力を込め杖から丸い雷の塊のようなものが出てくることを想像する。


ポフ.......


そう俺は魔術ができないのだ。

簡単な初級魔術でさえできない。

この世界では8割程度の人が初級魔術を習得している。

クソ俺にはできないのか。


「ライ、もっと集中して雷をイメージしてみて」

何度も俺は雷を見てきたじゃないか

なんでできないんだ



目を閉じ思い出す....

あの日のこと、雷に打たれた日

雷の感覚

俺にだってできる

杖を空に向け全身に力を込める

少し体温が高くなった感覚がある


集中.....


いけサンダーボルト!!


ポフ.......


なんでできない

転生してきたからか?



「大丈夫だよ、きっとライもできるようになる日が来るよ!」


「ありがとう、諦めずに頑張るよ」

まだ諦めるときではないな

きっとできる.....




「見てて」

そう彼女はつぶやく



彼女は草原を駆け出しサンダーボルトを出しながらこちらに微笑みかけてくる。



俺はサンダーボルトなんかよりも彼女の楽しそうな姿に見とれてしまっていた。

それほどまでに美しかった。


厚い雲が段々と流れてくる



「そろそろ雨が降りそうだから、降る前に帰ろうか」

まだ練習をしたかったが雨に濡れるのはゴメンだから帰ることにした。


「そうだね、早く帰らないとすごい雨になりそうだね」



帰ることにした俺達は来た道を引き返して草原を歩いていた。


「そういえば光の国に生まれた人たちは他の火とかの魔法は使えないの?」

俺は等に問いかける。

「使えないわけではないんだけど体が合わないんだよね。」

「生まれた頃のことだから覚えてないんだけど、光の国の一員として儀式が行われるときに体質が変化して、その国の魔術に合う体質になるみたいなことを聞いたことがあるけど..」


「そうなんだ、もしかしたら他の魔術だったら使えちゃったりして」

そうだあのときの周りに雷が落とされたアレだ




段々とあたりが暗くなってきている。

あの日のような嫌な感じが湧いてくる。



あれから少し歩き街が見えてきたとき何かが俺の手首をがっしりと掴む。

掴まれた手首からはかすかに震えを感じるような気がした。


俺は後ろを振り返る



そこにはひどく青ざめたリアの姿があった。


「リア、大丈夫?」


リアはもう一つの手で高く遠くの空を指す。



俺はリアが指した方向をよく見てみる。

そこにはかすかに青く光る何かが動いている。


「何だあれ......]

次第にその青い光は大きくなる



それは俺が知っている限りドラゴンを彷彿させるような形をしていた。

こっちに向かって来ているのか??

とにかく逃げなきゃ


俺はリアの手をしかり掴み街に向かって走り出した。

「リアあれはドラゴン??」


「おかしいよ、ここには出ないはずのドラゴンだよ」

リアは震えた声で言う。



俺達は追いつかれないように一生懸命に街に向かい走る。

やばい!!

このままでは追いつかれる




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ