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ハッピーエンド  作者: 冲田
後編
9/12

彼と彼と

 ハルトを半ば追い出すように見送って玄関のドアを閉めると、後ろからアラタが抱きついてきた。ガイアは体をよじってその抱擁から抜け出そうとしたが、アラタはその動きを利用して、逆にガイアを床に転がして馬乗りになる。


「さあ、これからの俺たちは、どうなるかな?」


「何考えてんだよ……。そりゃ、オレが招いたことだけど、でも、普通に話せば済んだことだろ? 何でこんなことしたんだ」


「ちょっとした復讐だって、言っただろ?」


 アラタはスーツ姿で髪型を変え、いつもよりもさらにハルトと瓜二つだ。その()()()が、自分に覆いかぶさって、いつものように誘うようなキスをしてくる。ガイアは逃れようと顔を横に背けた。


「やめてくれ、お願いだから……」


 どんなに抵抗しても、彼は、ガイアを床に押さえつけつつ愛おしそうに触れるのを、やめなかった。彼はキスの合間合間に、囁いた。


「それと……これは、賭けなんだ。


 もし、これで、ハルトがガイアの気持ちに応えたら、幼なじみが結ばれる幸せなハッピーエンド。俺は潔く身を引くよ。


 ハルトがガイアから離れていくなら、俺にとってのハッピーエンド。ずっとずっと、俺がガイアのハルトになってあげる。


 ガイアにとっては、どっちになってもハッピーエンドでしょ?


 ま、ハルトが答えを出すまでは、こうやって幼なじみプレイを楽しもうよ。彼に二人の思い出も、色々聞いたんだ」



 (バチ)があたった。中途半端なことをして、誰とも真剣に向き合わなかったツケが、いま回ってきた。アラタを壊して、ハルトを巻き込んで、脆いかりそめの友情は崩れ去って。


 今、目の前にあるのは、一体、()なんだろう。黄昏時の薄暗さにおおわれたように、何もかもが夜よりも黒くてはっきりと見えない。


 ──君は誰?






happy end?

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