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陽キャは皆メンヘラである。

まさかの第2話。

にわにはにわにわとりがいる。

2話には……いた。

「ケース2だ。」


「お、次はどいつにしよう」


「うーむ。ではあのチャラいうるさいやかましい三拍子揃った典型的陽キャにしよう」


「うるさいとやかましいは同義でなくて同類のような」


「細かいことはきにするな、小童」


「あたしは確かに幼児体型だ、そこはもう認めよう。だがしかし。小児呼びは許せん」


「細かいことはきにするなよ、俺は今のお前がいいんだぜ?」


「…随分ノロケがはぇぇじゃねぇか。読者も困惑してるぞ」


「ほら、細かいことはきに」


「貴様はNPCか?頑なにそのセリフを譲らんな」


「つまり、陽キャとはそういうことなんだなって。」


「はァ?どういうことだよ」


「陽キャの彼は話が上手いだろ?それによく気がつく。」


「いや、むしろ細かいこときにしてるじゃねぇか。」


「ちがうぞ、彼にとってそれは細かいことじゃない。大きな事なんだ。大事なんだ。」


「ふむ、少しは興味が湧いてきたぞ」


「たとえば髪の長さが変わる。これは細かいことだろうか?」


「…まぁ女のあたしにしちゃぁ髪の毛は大事だな。」


「女は女でも女性ではなく女の子だな」


「貴様はどうしてもあたしを幼くしたいんだな、ロリコンか?」


「ロリコンだがなにか?」


「開き直られるとなおのこと気持ちわりぃな」


「嫌か?」


「全く?」


「そりゃようござんした」


「……ッチ、今回は誤魔化されてやるぜ。」


「話を戻してもええかい?」


「ええで、エーデルワイス」


「俺はリコーダー曲だったのか!」


「花の名前のほうが物性を帯びているんだが」


「概念になれるってさ……カッコよくね?」


「たしかし……いやまて、曲は概念なのか?」


「それは大変哲学っているな」


「哲学を形容詞に用いるな。何となく意味はわかるけど。」


「今度こそカムバックしまーす」


「あーい」


「んん、えっと、そうだな。服が変わる、持ち物が変わる。変化とは進化だ。何らかの意図があって変わることが大半だろう?これは大事だといって構わなかろう。そこを上手く汲み取れる陽キャ彼は大したもんだなと俺は素直に関心できるぞ。」


「うん、現段階で異論はない。」


「では、陰キャと陽キャを隔てるクラスカーストはどうだ。細かいことか?」


「そっちも人間関係的にはおおごとじゃね?」


「いや、それが間違いだ。人間関係的におおごとだと捉えて、いや囚われているのが陰キャだと俺は思う。」


「でもよ、陽キャはあんまし陰キャに関わらんだろ。お互いそういうのは気にしてるんじゃないか?」


「陽キャは陰キャを気にしていないんだ。なぜなら彼らは陽、つまり日の目の当たるところにいる。お日様の元からみる影と、陰から見る陽向、どちらが眩しいかい?」


「そりゃ暗い日陰から見る陽向に決まっているだろ。」


「そう。動物は明るいところを暗いところから切り取って考えている。暗いところがベースで、明るいところがシンボルだ。」


「日陰が紙で、その上の絵が陽向みたいなもんか?」


「そうだ。そう出ないと周りが何も見えないからな。」


「ふむ、つまりだ。陽向の彼は日陰の奴らを()()()()()()()()()()()()()()()()が、日陰の者からすれば陽向の彼はおおごとにしか見えないわけだな。」


「つまりはそういうことだ、な?」


「なるほど。だがしかしだ。細かいことだからといって気にしなさ過ぎるのも罪じゃないか?たとえばだ。彼らは周りを気にしない余りに喧騒という現象を引き起こしているぞ。」


「善悪が全てじゃないだろ?まぁ確かに俺もあいつらはうるさいとは思う。だけど、それが彼らの普通であり、彼らの生き様だ。細かいことは気にしない、この大雑把さというか、無意識からくる無自覚もまた心の病ではないだろうか。」


「おや?では陽キャはメンヘラ、ということか。なるほどそりゃ陰キャ属性のあたしも納得だ。オタクは常々陰キャに括られているもんだ。ちったぁ奴らも我々陰キャに気を使って欲しいもんだねェ」


「こら、病はすべてが悪いわけじゃないってこないだ言ったろ」


「おっと、そうだったな」


「俺は陰キャもメンヘラだと思うぜ?周りのことに対して無駄に神経質になっている。些事を大事にしてしまうその心根もまた心の病ではないかね我が半身」


「あたしは左半身かい?それとも上半身かい?」


「少なくとも下半身ではないな。」


「若干の下ネタはNGだ、相棒よ。運営という神に鉄槌という名のBANを喰らうぞ」


「了解した、そりゃおおごとだ。気にしておこう。たが、今のはフリが良くない。精進したまえよ」


「ううむ、しかしだ、陰キャもメンヘラかぁ。たしかに、気にしすぎるのも考えものだな。」


「カーストなどという目には見えないけど社会的に存在する制度に対してどう向き合うかちゃんと考えないとな。」


「貴様は全然気にしてないだろう」


「うむ、ぶっちゃけどうでもいい派だ。ただ、頭の片隅にその存在を存在させて置くことが大事なのではないかね?」


「うむ、貴様は陽キャだなぁオタクのくせに。」


「オタクは悪いことじゃないだろお前もオタクだし」


「ふむ。では次回はオタクはメンヘラかどうか考えようじゃないか。」


「おっと、まさかの予告編。まぁいいんじゃないか?我々オタクはメンヘラか。気にしたことがなかった俺は陽キャでメンヘラだな。」


「おや、では貴様の些細な言動がいちいち気になってしまう私は陰キャで重度のメンヘラだな」


「ヤンデレは御遠慮だぜ?」


「大丈夫だ、今日包丁をもって貴様の家に参上する予定だ」


「ちっとも安心できないんだがそれは如何に」


「手料理欲しくないのか?」


「掃除して待ってます」














「まだあいつらあんな話してたのかよ」

「お前もよく聞いてんな」

「だってよ、気になるじゃねぇかあいつらの話」

「なんだかんだリア充なアイツらも陽キャの一員だもんな」

「そして陰キャの俺には彼女ができない」

「少なくともアイツらの話をこっそり聞いてはおおごとにして気にしている暇があるんならカッコよくなる努力をしような、メンヘラ」

「チクショー!俺も家に料理しに来てくれる彼女が欲しいよォォォォ!」

コケコッコー!(ここにいましたごめんなさい。)

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