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53話:年末前日

一昨日大阪と京都に行っており更新できませんでした。

 樹が家に帰ると、帰宅した樹に楓が尋ねた。


「おかえり」

「ただいま」

「そう言えば真白ちゃんは年末年始どうするって?」

「実家には帰らないって。それを聞いてどうするんだ?」


 楓が何故聞いてきたのか樹には分からなかった。


「良かったら家で一緒に年越ししないかなってね」

「そうか」

「聞いてみようか?」

「お願い。でも真白ちゃんが樹と一緒がいいというならそっちを優先してね」

「分かったよ」


 樹はおもむろにスマホを取り出して電話を掛けた。

 相手は勿論天宮である。数度のコールのあと電話に出た。


『もしもし。どうしました?』

「ああ、母さんがさ、年末年始家で過ごさないかって」

『え? いいのですか?』

「寧ろウェルカムだろうよ」

『うふふっ、何か想像出来ちゃいます』


 天宮は両手を広げて歓迎する桐生家を想像していた。


「どうする?」

『ではお言葉に甘えさせていただきます』

「わかった。追って連絡するよ」

『はい。おやすみなさい』

「ああ、おやすみ」


 電話を切った樹は楓に伝えると喜んでいた。東、菜月は樹と天宮が出かけている間に話していたようだった。

 楓がリビングに戻り東と菜月へと年末年始に天宮が来ることを報告した。


「ほんとなのお兄ちゃん!?」

「ああ、来るってよ。良かったな菜月」


 そう言って樹は菜月の頭を撫でやる。


「うん!」

「そうか。天宮さんが来るのか。賑やかな年末年始になりそうだな」

「そうだな」


いつもとは変わった年末年始になりそうだな、と樹は思うのだった。


 ――翌日。


樹は天宮に、当日は昼に来てくれれば大丈夫とメールで伝えた。

そして現在は家族全員で大掃除である。いらない物は捨て窓ガラスも綺麗に拭く。

半日かけて綺麗になった部屋を見渡して樹達は満足気に頷いた。


昼食を食べソファー横になって昼寝しようとする樹に菜月が待ったをかけた。


「お兄ちゃん!」

「なんだ? こっちはお昼寝の時間なんだが……」

「そんな赤ちゃんみたいなこと言ってないで早く買い物行くよ!」


そこに楓と東も樹を見て口を開いた。


「そうよ。今日は買い出しに行くんだから」

「そんなグータラしていると太るぞ」

「……分かったよ。行くよ」


樹は着替え大きめのショッピングモールへと向かった。

買い出しと言ってもおせちに必要な材料と新しくする小さめの家具のなどである。

ショッピングモールに着いたのだが年末なために多くの人で賑わっていた。


「この時期は人が多くてやだね」

「年末だし仕方ないな」

「むぅ〜、人混み嫌い……」


菜月はプク〜と頬を膨らまして不満顔をするも、お兄ちゃんがいるから良いけどね、と言っていつもの笑顔に戻っていた。

それからは沢山の買い物をして自宅へと戻った。


年末までの数日は何回か天宮の自宅にお邪魔して料理をご馳走になった。

菜月も行きたがっていたので連れて行ったら大いに喜んでいた。天宮の料理を食べた菜月は、美味しい、と言って笑みを浮かべていた。


そして──ついに年末当日となった。



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先輩、期間限定で私と付き合ってくれませんか?新作のラブコメです。よろしくお願いします!!
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