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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

真剣に読まないように。

歪。

作者: caem

かなり、短めです。

妄想を膨らませてください(笑)



 爪が欠けた。


 栄養不足だとかよく噂では流れている。

 仕方なく、爪切りで伐り整え、裏面の(やすり)で磨き(なめ)す。


 …………。


 かさつきが気になる。

 要らないね。

 爪。


 (おもむろ)に、なけなしの力を振り絞り、五指全ての爪は引き剥がされた。


「はぁ。はぁ。はぁ……」


 口許から淀んだ血を垂れ流しながら、わたしは滑稽に嗤う。


 ああ、足の爪も有るね。



 身体が固いわたしは精一杯の努力をして()の身を曲げて。

 爪切りなどには頼らずに、歯で噛み締めて、ひとつひとつを丁寧に引きちぎる。


 両足の全てにあった爪は剥がされて、辺りは鮮血に染まっていた。


 ひたすらに暗い閉ざされた部屋のなか、何処からともなく囁く声。


「ねぇ。こっちへおいでよ……」


 釣られ、痛みを快楽に置き換え、その身を委ねる。


 ワタシは、隙間に吸い込まれ、ただひとつの染みとなる。







「あら? 素敵な部屋ねぇ♪」


「そうだね。よし! ここに決めたよ」



 麗若きカップルの誘い主の管理人は誰にも聞こえない程度に呟いた。



 御愁傷様です、と。




 (たのしみ)が増えた。 



くれぐれも、夜中に独りで読まないように。


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― 新着の感想 ―
[良い点] どこか狂ったような雰囲気が好みでした。 このようなジャンルの作品も良いなと思います。
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