第四話「異能」
話の中身ずれてるかな...大丈夫かな...
__またこの夢を見る、僕が今の状態になっている原因。僕がまだ小学生くらいの頃に起こった出来事だ。僕は妹と肩を寄せあって本を読んでいた、親父もお母さんもいる。客観的に見ても充実しているように見える。
「お母さん。外で遊んでくるね!」
「気を付けてね」
「やったー」
僕は遊んだあとぐっすり寝るほどのはしゃぎ方だった。そんな幸せな日々は一日で終わった___。
ある日のこと、妹と肩を寄せあって本を読んでいると玄関の方から怒鳴り声が聞こえる。
「輝城結希を出してこい、そいつに用がある!」
お母さんは僕を屋根裏に隠す。その人たちは家を荒らしたあと帰っていった。そんな日々が続いている。僕は遂に見つかってしまった。どうしたらいいのか分からない僕は腰を抜かしてしまった。上から男が僕を睨みながら叫んだ。
「お前がいなければ___は起こらずに済んだ。__が死ぬ必要も無かった。これは復讐だ、死ね」
「________!?」
刃物が降りてくる。死んだと思った。だけど刃は僕に牙を剥かなかった。お父さんが庇うように事切れていた。今度はお母さんが庇った。虫の息のお母さんは僕にこう伝えた。
「結希、貴方には禁忌の力____があるから、絶対に発動してはいけないよ。」
息が途絶える、絶望のなか唯一生きている妹に牙を向こうとする男を睨む。次の瞬間視界が暗闇に染まる。
見えてきたのは怯える妹と事切れた男だった。そして自分を構成する大事な機能が消滅したように感じてそのまま気を失った。
***
僕の神様から貰った異能それは禁忌の力[生死逆転]自分の感情を代償にする。このせいで悪夢をよくみたりコミュニケーションがうまくとれなくなった。世界にも何人か特殊能力を持って生まれてくる事がある、僕はその内の一人だ。それを人体研究しようとする連中も多かった。最近では死亡扱いされていて狙われることはないが心の傷は治らない。そう回想していると下から妹の声が聞こえてくる。
「ご飯できたよー」
「はいはいっと」
すぐに着替えて下へ向かう。大体が和食でりんごジュースがついていた。それを妹と会話しながら完食する。今日もいつも通りに学校へと向かう。昔は当たり前だと思っていたが当たり前にならないこともあるのだと思い知ってから授業を真面目に受けるようになった。これも変わってきたことなのかもしれない.......いつものように気づかれずに席についていつものように本を読む。当たり前の日々がどれだけ大切か、考える必要がある。何故か万希人がこっちをむいて
「おはよう結希」
と挨拶をしてきた。僕はこの自分が変われるチャンスを逃さないように言い返す
「おはよう。」
ちゃんと言えた。一歩ずつ変わっていこうそうしたら異能も無くなり代償も帰ってくるはずだ。決心してから万希人の方を向くと万希人は爽やかな笑みを浮かべながら前貸した本を返してくれた。
「なあ、出来たら結希の家に遊びにいってもいいか?」
僕は戸惑ってしまった。せっかくだから交友を深めたい
「いいよ」
「ありがとう。明日明後日休日だから泊まりでいくわ。」
もう許可してしまったから頷くことしか選択肢が無かった。
いきなりの特殊能力登場となりますが実際にあるそうなので異世界系タグにはしていません。
投稿頑張る。