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勇敢な追跡者の物語  作者: tori
王都編
34/88

キャラクター紹介2 ブランドン

サー・ブランドンことレイマン王太子殿下のご紹介をしたいと思います。

僕の強力なライバルです。他は爺さんばかりなので、大した脅威ではありませんが……

銀髪のプリンスなどと言われカッコイイ人です。おまけに剣の達人であり、親しみやすく、公平無私な人柄から庶民にも愛されている非の打ち所がない人物なのです。


レイマン王子は先代王の第五子として生まれましたが、正妻の子ではなく私生児でした。我がノーラス王国では一夫一妻制のため、正妻の子以外はすべて庶子なので、王族にはなれません。王妃付きの侍女であられた母上は王の子を身籠もったとわかると実家に戻り、王子を出産しました。私生児と言っても王の子でありますから、ぞんざいに扱われたわけではありません。王子は母上の実家ですくすくと育ちました。運命が変わったのは、十二歳のときでした。

我がノーラスで生を受けたものは皆、身分に関わらずその年頃になると教会に行き、試金石というものに触れる儀式を受けなければなりません。その子が魔操剣使いであるかどうかを調べる重要な儀式なのです。僕の場合は才能ナッシングと判定されたのですが、王子は魔操剣を使う才を認められたのです。


その話は父王の耳にも入り、王は王子を当代一の騎士との呼び声の高かった東部総督トーマス・ヘイワード公に王子を預けました。行く行くは王の盾と言われる王の親衛の騎士団の団長にする心づもりだったのです。

そこで王子は運命の女性と出会うことになります。エレノア・オークハート、トーマス公の忠臣であった人の娘でいろんな事情から、公が引き取って面倒を見ることになったのです。

内気で引っ込み思案だった王子は、この男勝りで勝ち気な少女に密かに恋心を抱いていたようです。自分とは正反対の異性に惹かれるということは誰にでも心当たりがありますよね。(僕にも当然あります)

しかし、この恋も本編で紹介したようにエレノアの死によって終わりを告げます。

王子が大きく変わったのはここからです。それまでは身勝手な父王への反発から、魔操剣をけし手にすることのなかった王子はエレノアの遺品を携えて、一騎士サー・ブランドンとして各地の魔獣退治の旅にでかけます。


そして父王が亡くなり、兄であるアーロン王が即位して王子の運命はさらに変転します。

アーロン王は生来病弱な方で、王女を一人もうけただけで、あとは打ち止めだったのです。世継ぎの生まれる可能性もありそうにありませんでした。

我がノーラス王国では王は成人の男子であり、騎士としての経験を持つものでなければならないという決まりがあります。(もちろん過去には例外もありましたが、その場合でもその条件に当てはまる王族が摂政となったようです)本来なら王太子を正嫡の弟君の中から選ぶべきなのですが、アーロン王は諸臣の反対を押し切り、サー・ブランドンとなっていた王子を呼び寄せ、王太子になるよう懇請しました。王子はそれを固辞しましたが、説得に負けて王族に名を連ねることと、王の盾の騎士団長になることを承諾したのです。


ざっとこういう経歴の方です。あとはどうして大魔導師エミリアと知り合いになったなどの話はいずれ本編で明らかにされることでしょう。




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