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勇敢な追跡者の物語  作者: tori
王都編
33/88

キャラクター紹介1 ローラン

このイマイチ人気のない小説をなんとかしろと夏美さんに小突かれて、キャラクター紹介の栄を賜ることになった、レオナルド・ハイマンです。

若輩ながら諸先輩方の紹介など、恐縮の至りなのですが、なんとか頑張ってみたいと思います!

まず第一弾は、エルナス編の牽引車とも言うべきキャラクターローランさんです。なかなか渋いおじさんです。見かけはうちの祖父とそう変わらないのですが、実はまだ四十七歳なのです。きっと苦労されたんでしょうね。


ローランというのは実はニックネームなのです。本名はアルフレッド・ウォレスと言います。

ウォレス家は南部の小領主です。わがハイマン家とは比較にならない小さい家系ですが、一応ちゃんとした騎士の家系といって良いでしょう。

ローランさんはそこの五男として生を受けました。小領主の家に生まれた男の子は家督を継ぐもの以外は自立の道を探さなければならない宿命にあります。聖職につくとか、土地持ちの一人娘と結婚して婿養子になるとか、そういったところでしょうか。

腕に覚えのあるものなら、もう一つの道があります。魔獣退治で名を上げて、諸侯からスカウトされる道ですね。本編に登場したサー・ロジャーとサー・バリャドリーみたいな感じでしょうか。

彼らには魔操剣使いという特技があったから成功できましたが、残念ながらローランさんにはその才能はありませんでした。


それでも彼は地道な努力で、諸侯からお呼びはかからなかったもののそれなりに名のある騎士にはなったようです。

ローランさんの人生の華は、十七年前の魔獣の王との戦争でした。

鋼鉄公ハイデンの呼びかけに応じてエルデン川に駆けつけたローランさんは、そこで豪胆のレストンのようなスター騎士たちと束の間の交流を持ったようです。

その後は皆様、ご存じのようにアマイモンとの戦いで深刻なトラウマを負い、しばらくは東の大陸で傭兵暮らしをしていました。

ローランというのはその頃付けられたニックネームで、彼がアマイモンとの再戦で使ったボウガンのような騎士らしくない武器の使用に長けていたのは、傭兵時代の名残でしょう。


ローランさんは、帰るべき家も、妻も子もなく、戦場の露と落ちる、この時代の放浪の騎士の典型と言って良いでしょう。


それでは今回はここまでです。次回はあまりご紹介したくはないのですが、サー・ブランドンを予定しております。

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