私の|恋人《お兄ちゃん》
この物語は私と私が愛する人とのお話。
私は姫宮秋乃。
中学三年生…今年の春から高校生になる。
なんてことのない普通の生活を送り、ほかの人となにも変わらない普通の人。
ただ私には彼氏がいるだけ…現代風にいうなれば『リア充』だ。
でも私の彼氏の正体は誰にも教えてはいけない。
昔はわからなかったが今では理解している。
なぜ彼氏が友達や周りの人…親にも言ってはいけないよ…といった理由が。
「・・・の」
あぁ・・・誰かが呼んでる。
「・・・みや・・・の」
この声は…。
「夢宮秋乃!!!!」
「はい!!」
それは先生の声だった。
「夢宮?これで何度目だ?」
「えーと…、一回目?」
「14回目だこの居眠り者!!!」
ゴツン。
私は先生からげんこつをくらい目が覚めた。
ここは学校で今は国語の授業中だったんだ。
その時チャイムがなった。
「今日の授業はここまでだ。夢宮は私のところに来なさい」と先生はメガネを外していった。
私を見る先生の目は本気だった。
「・・・はい」
私は昼休みに渋々先生のいる職員室に行った。
こってり1時間絞られた。
そして、先生は家の人を呼ぶと言い出した。
「それだけはやめてください!」
「今回ばかりはダメよ。さっきおうちの方に電話して来てもらう話になってるから」
「え…」
しかし秋乃の顔は驚くよりひきつるよりも…とても嬉しそうだった。
それと同時に職員室に長髪の男が入ってきた。
「夢宮です。××先生はいらっしゃいますか?」
「××は私です。どうぞこちらに」
「ありがとうございます。」
先生はその男をジロジロみてかわいった。
「あの…失礼ですが、お父様…ではないですよね?」
「はい。兄です」
「お兄様がなぜ?」
「親は仕事でこれなくなりまして代わりに私が」
「なるほど」
納得するんだ。
まあ言ってること全部嘘だけど。
私の両親は今外国に結婚記念ということで旅行に行ってるのだからいないのは当然。
お兄ちゃんが来ることもわかっていた。
三者面談は30分で終わった。
やっと解放された私はお兄ちゃんと帰ることになった。
「今日はどこに行こうか?」
「どこでもいいよ」
「冷たいなぁ秋乃」
「だって学校には来ないでって言ったのに」
「それは先生に来てくださいっていわれたからなぁ」
「それは…そうだけど」
「俺は秋乃に会える口実になって好都合だったけどな」
「もう…///」
「もう出かけないでこのまま家に帰る?」
私はうつむいて首を振った。
お兄ちゃんと一緒ならどこでもいいよ?
fin